昭和を代表する大スター、橋幸夫さんが2025年9月4日に82歳で逝去されました。
晩年はアルツハイマー型認知症と闘いながらも、ステージに立ち続けようとした橋さん。
その傍らには、常に彼を支える妻・真由美さんの姿がありました。
47年間連れ添った前妻との離婚、そして突然の再婚は当時大きな話題となりましたが、そこには橋さんの人生のけじめと、最期まで自分らしく生きたいという強い思いが隠されていました。
橋幸夫の現在の妻、真由美さんとは?47年連れ添った前妻との別れ
橋さんが亡くなった際には喪主を務めました。
この再婚に至るまでには、長年連れ添った前妻・凡子(なみこ)さんとの別れという大きな決断がありました。
47年間の結婚生活へのピリオド

橋さんと前妻の凡子さんは、1971年に結婚。
凡子さんは元日本航空の客室乗務員で、機内で出会った二人は結婚後、おしどり夫婦として知られていました。
凡子さんは橋さんの事務所経営にも携わり、公私にわたって夫を支え、二人の間には一男一女が誕生しました。
しかし、その関係は2016年11月の別居を経て、2017年末に終わりを迎えます。
離婚を切り出したのは橋さん自身でした。
その理由について橋さんは、「長い間夫婦をやっているといろいろな葛藤がある」「最後くらい自分で決めたい」と語っています。
デビュー以来、常に周囲が敷いたレールの上を歩んできたという思いが、人生の終盤に差し掛かり、自らの意思で道を決めたいという決断につながったようです。
離婚の背景にあった夫婦間の溝
円満な離婚とされていますが、その背景にはいくつかの要因があったと報じられています。
一つは、橋さんの母親の介護です。

凡子さんは認知症を患った姑を長年献身的に介護していましたが、その心労から特定の霊媒師に心酔するようになり、そのことで夫婦間に少しずつ距離が生まれたとされています。
また、橋さん自身の女性関係も、夫婦の溝を深める一因だったようです。
過去には浮気が原因で夫婦が衝突したこともあり、そうした長年の積み重ねが、47年という長い結婚生活に終止符を打つ決断へとつながりました。
けじめとしての財産分与
離婚に際し、橋さんは前妻の凡子さんに対して、都内にある推定15億円ともいわれる自宅兼スタジオのビルを財産分与として譲渡しました。
これは、長年連れ添った妻へのけじめであり、自身の行動に対する責任の取り方だったと橋さん本人が語っています。
この大きな決断が、新たな人生を歩むための第一歩となりました。
橋幸夫の現在の妻・真由美さんとの出会いと晩年の闘病生活
前妻との離婚後、橋さんはすぐに新たなパートナーとの人生を選択します。
それが現在の妻である真由美さんでした。
彼女との出会いが、橋さんの晩年を大きく変えることになります。
18歳年下のスタッフとの再婚
橋さんが2018年3月に再婚したお相手は、18歳年下で、当時50代だった元スタッフの女性、真由美さんです。
二人の出会いは、橋さんが行っていた介護をテーマにした講演会でした。
真由美さんも介護関係の仕事に携わっていたことから意気投合し、その後、彼女はスタッフとして公私にわたり橋さんをサポートする存在となっていきました。
前妻との離婚が成立した直後の再婚だったため、「不倫騒動を避けるため、話をきちんとつけてすぐに再婚しようと思った」と橋さんは語っています。
このスピード再婚は、彼の人生における最後の大きな決断の一つでした。
認知症との闘いを支えた日々
再婚後、橋さんにはアルツハイマー型認知症という大きな試練が訪れます。
2022年に軽度の診断を受け、症状は徐々に進行していきました。
2023年に一度は歌手活動からの引退を発表したものの、ファンの声に応えて復帰。
しかし、ステージでは歌詞を忘れたり音程がずれたりすることも増えていきました。
そんな橋さんを、妻の真由美さんは献身的に支え続けました。
コンサートには常に同行し、「アナタ、しっかりしなきゃダメでしょ」と声をかけ、夫を励まし続けたといいます。
病と闘いながらも、最期までステージへの意欲を失わなかった橋さんの陰には、常に真由美さんの存在がありました。
家族との関係
一方で、前妻との離婚と再婚は、長年連れ添った家族との関係にも変化をもたらしました。
特に、母である凡子さんの苦労を見て育ち、自らも介護士の道を選んだ長女とは、離婚後、絶縁状態にあると報じられています。
認知症を患った橋さんにとって、介護士である娘との断絶は心残りであったかもしれません。
それでも、最期は新しい妻である真由美さんの腕の中で、穏やかな最期を迎えたと伝えられています。



まとめ:橋幸夫さんの現在の妻

昭和の歌謡界を駆け抜けた橋幸夫さんの人生の終盤は、大きな決断と、病との闘いの日々でした。
現在の妻である真由美さんとの関係を中心に、その晩年をまとめます。
- 橋幸夫さんが亡くなった際に連れ添っていた現在の妻は、2018年に再婚した橋真由美さんです。
- 2017年末に、47年間連れ添った前妻・凡子さんと離婚。
離婚は橋さん自身が切り出しました。 - 現在の妻・真由美さんは18歳年下の元スタッフで、介護の講演会を通じて出会いました。
- 離婚の際、前妻には都内の高額な不動産を譲渡し、長年の関係にけじめをつけました。
- 晩年はアルツハイマー型認知症を患い、妻・真由美さんの献身的なサポートを受けながら闘病生活を送りました。

長い間ご苦労さまでした。
どうぞ、安らかにお眠りください。



