2025年9月27日、人気ロックバンドSHISHAMOが2026年6月をもって活動を終了すると発表し、多くのファンに衝撃を与えました。
本記事では、公式発表やこれまでの経緯を基に、彼女たちが活動終了を決断した背景にある5つの理由を掘り下げて解説します。
SHISHAMOの解散理由は複合的?考えられる5つの背景

SHISHAMOの活動終了は、単一の理由ではなく、メンバーの人生における変化やバンドとして積み重ねてきた歴史が複合的に影響した、前向きな決断であったと見られます。
ここでは、その背景として考えられる5つの点を詳しく見ていきましょう。
1.メンバーそれぞれのライフステージの変化
活動終了を考える上で最も大きな要因の一つが、メンバーそれぞれが人生の新たなステージを迎えていることです。
- 宮崎朝子(Vo/Gt)の結婚
SHISHAMOの楽曲のほぼ全てを手掛ける宮崎さんは、2022年に結婚を発表しています。
人生の大きな節目を迎え、創作活動や今後の人生に対する価値観に変化が生まれることは自然な流れです。
バンドの「完結」は、作家として、また一人の人間として、次のステップへ進むためのポジティブな区切りであった可能性があります。 - 吉川美冴貴(Dr)のパートナーシップ宣誓
ドラムの吉川さんは、2024年に同性パートナーとのパートナーシップを公表しました。
多様な家族の形を選択し、自身の人生を大切にするという決断は、バンド活動との両立を改めて考えるきっかけになったと推測されます。 - 松岡彩(Ba)からの問題提起
公式発表によると、活動終了の話し合いは、2024年初夏にベースの松岡さんから「これからの自分とSHISHAMO」について話があったことがきっかけでした。
メンバーが30歳前後の年齢を迎え、バンドとしての未来だけでなく、個人の人生をより重視したいという思いが強くなったことが、この決断の根幹にあると考えられます。
2.ドラム・吉川美冴貴の体調問題
メンバーの健康状態も、活動の今後を左右する重要な要素でした。
ドラムの吉川さんは2025年2月より体調不良のため休養しており、バンドはサポートドラマーを迎えて活動を継続していました。
公式サイトでは「医師から一定期間の休養が必要との診断を受けました」と発表されており、治療に専念するための期間が必要な状況でした。
バンドの心臓部であるドラムの長期離脱は、メンバー全員が「SHISHAMOとしてあるべき姿」を再考する大きなきっかけになったことは間違いありません。
健康を最優先し、バンドとして最も美しい形で幕を引くという選択は、メンバーにとってもファンにとっても誠実な決断であったと言えるでしょう。
3.バンドとしての目標達成と「やりきった感」
SHISHAMOは、高校の軽音楽部での結成から約16年、数々の大きな成功を収めてきました。
年 | 主な功績 |
2016年 | 日本武道館での単独公演を成功 |
2017年 | 「明日も」がヒットし、 NHK紅白歌合戦に初出場 |
2019年 | さいたまスーパーアリーナなど 大規模アリーナ公演を成功 |
これらの輝かしい経歴に加え、ラストライブの地にバンドの故郷である川崎市の「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)」を選んだことにも大きな意味があります。
この会場でのライブは、過去に台風や新型コロナウイルスの影響で二度も中止になった「悲願の地」でした。
この場所でバンドの歴史を締めくくることは、「やり残したことはない」という完全燃焼の証であり、最高の形で有終の美を飾りたいという彼女たちの強い意志の表れです。
4.メインコンポーザーとしての葛藤と音楽性の変化
SHISHAMOの楽曲のほとんどは宮崎朝子さんが作詞・作曲を手掛けています。
彼女が生み出す等身大の歌詞とキャッチーなメロディは、バンドのアイデンティティそのものでした。
しかし、メンバーが年齢を重ねるにつれて、いつまでも「青春の恋愛ソング」だけを歌い続けることへの葛藤があった可能性は否定できません。
大人になるにつれて求められる音楽性や歌詞の内容も変化していきます。
SHISHAMOらしさを保ちながら新しい音楽性を追求することの難しさや、ヒット曲を生み出し続けなければならないというメインコンポーザーとしてのプレッシャーも、活動に一区切りをつける決断を後押しした一因かもしれません。
5.不仲説の真相とメンバーの強い絆
人気バンドの活動終了に際して囁かれがちな「不仲説」ですが、SHISHAMOに関してはその可能性は極めて低いと言えます。
- 話し合いによる結論活動終了は、メンバーの一方的な脱退や対立によるものではなく、松岡さんの提案をきっかけに三人で真摯に話し合い、全員で出した結論です。
公式コメントの「『SHISHAMOの完結に向かって歩いていこう』という想いに至りました」という言葉からも、前向きな意思がうかがえます。 - 長年の信頼関係高校の同級生・先輩後輩として結成され、苦楽を共にしてきた彼女たちの絆は非常に強いものです。
ライブのMCなどで見せる息の合ったやり取りからも、良好な関係性が伺えます。
ネガティブな理由ではなく、お互いの人生を尊重し、「最高の関係だからこそ」バンドの最も美しい終わり方を選んだと解釈するのが自然でしょう。
ファンに惜しまれつつ「完結」へ、ラストライブに寄せる想い

SHISHAMOの活動終了は「解散」ではなく「完結」と表現されています。
これは、SHISHAMOというバンドを大切に思うからこそ、その輝きが失われる前に、自らの手で美しい物語として締めくくりたいというメンバーの美学とプロ意識の表れです。
最後の舞台となる「SHISHAMO THE FINAL!!! 〜Thanks for everything〜」は、2026年6月13日(土)と14日(日)の2日間にわたって開催されます。
- DAY1:THANKS DAY
- DAY2:GOODBYE DAY
それぞれ異なるテーマが設けられており、ファンへの感謝と共に、バンドの歴史を締めくくるにふさわしい特別な公演となることが期待されます。
メンバーは「一緒に泣いて、笑って、最高の思い出を作りましょう!!!」とファンに呼びかけており、最後の瞬間まで全力で音楽を届けたいという強い想いが伝わってきます。
彼女たちが残した音楽は、活動終了後も多くの人々の心に寄り添い、生き続けることでしょう。
まとめ:【悲報】SHISHAMOの解散理由の真相は?活動終了5つの背景を解説

SHISHAMOが活動終了という決断に至った背景には、複数の理由が考えられます。
- メンバーが結婚やパートナーシップなど、人生の新たなステージを迎えたこと。
- ドラム吉川さんの体調不良により、バンドの将来を改めて考える機会となったこと。
- 武道館や紅白出場を果たし、バンドとして「やりきった」という達成感があったこと。
- 悲願であった等々力でのライブを、最高の形で締めくくる「花道」としたこと。
- 不仲ではなく、互いを尊重し、バンドの美学を貫いた前向きな「完結」であること。

お疲れ様でした。
2026年6月までラストスパートです!









