子どもたちを守るべき教員が、集団で盗撮画像を共有するという衝撃的な事件。
ついに7人目として岡山県の小学校教諭が逮捕され、これでグループ全員が摘発されました。
教育現場への信頼が根底から揺らぐこの問題について、事件の概要を追います。
事件の概要


- 岡山県備前市立小学校の教諭、甲斐海月(かい みつき)容疑者(27)が、少女の着替え動画を所持した疑い(児童ポルノ禁止法違反)で愛知県警に逮捕されました。
- これは、教員らがSNSで盗撮画像を共有していたグループの一連の事件で7人目の逮捕者です。
- この逮捕により、捜査していたグループのメンバー7人全員が逮捕されたことになります。
- 甲斐容疑者は「性的欲求を満たすためだった」と容疑を認め、「いつか捕まるのではないかと不安だった」とも供述しています。
- 動画はインターネットで入手したと説明。
他の教員の逮捕ニュースを見て動画を処分しましたが、「お宝みたいな物で惜しかった」と一部を残していました。 - このグループは、名古屋市の元教諭・森山勇二被告がSNSで教員を誘い、去年8月ごろに開設したとされています。
今までに逮捕された被告6人
グループのメンバーはアカウント名やあだ名でやりとりし、全員面識はなかった。
グループは名古屋市立小元教諭、森山勇二被告(42)=公判中=が昨年8月ごろ開設し、
「職業が職業だけに絶対に表ではできない話ばかりですが、いろいろ話せたらと思います」
と呼び掛けていた。
投稿された動画に「ナイスです」「私もいつか撮りたい」「捕まらないようにしましょうね」などと称賛するコメントが付いていた。
引用:日経新聞、他

犯行動機
甲斐容疑者は、「性的欲求を満たすためだった」と供述しています。
犯行現場
画像・動画の盗撮場所は不明です。
逮捕容疑は「少女の着替え動画を所持した疑い」ですので、勤務先の小学校で犯行に及んだ可能性があります。
今後の捜査の進展や裁判で明らかになると思われます。
本事件で想定される刑罰・量刑

重要:以下は一般的な情報提供であり、特定の個人に対する法的な見解や、実際の裁判での最終的な量刑を予測するものではありません。
この事件では、主に以下の2種類の責任が問われます。
- 刑事罰(国が法律に基づき科す罰)
- 行政処分(雇用主である教育委員会などが科す罰)
1. 刑事罰(法律による罰)
関わった行為によって、適用される法律や刑罰が異なります。
🚓 児童ポルノの「所持」
今回の逮捕容疑である「所持」は、「児童買春・児童ポルノ禁止法」に基づき処罰されます。
- 該当する罪: 児童ポルノ所持罪
- 法定刑: 1年以下の懲役 または 100万円以下の罰金
甲斐容疑者は「少女が着替えをする動画1点」の所持容疑で逮捕されているため、まずこの罪が適用されます。
💻 児童ポルノの「共有・提供」
SNSグループで盗撮画像などを「共有」していた行為は、「提供」にあたります。
これは「所持」よりも重い罪です。
- 該当する罪: 児童ポルノ提供罪
- 法定刑: 3年以下の懲役 または 300万円以下の罰金
グループの他のメンバーが起訴されている場合、この罪が中心になっている可能性が高いです。
📸 盗撮(製造)行為
もし教員自らが盗撮(撮影)を行っていた場合、さらに重い罪に問われます。
- 該当する罪: 性的姿態撮影等処罰法(通称「撮影罪」)
- 法定刑: 3年以下の懲役 または 300万円以下の罰金
2. 行政処分(教員としての処分)
刑事罰とは別に、教員は地方公務員法に基づき、雇用主である教育委員会から懲戒処分を受けます。
- 想定される処分: 懲戒免職(クビ)
児童ポルノ所持や盗撮といった行為は、教員としての適格性を著しく欠き、社会的な信用を失墜させる行為(信用失墜行為の禁止違反)と見なされます。
特に性犯罪や児童ポルノ関連の事案では、
です。
刑事裁判で有罪判決が確定する前(逮捕や起訴の段階)でも、事実関係が確認され次第、処分が下されることが一般的です。
3. 量刑(刑の重さ)の判断
裁判所が最終的な刑罰(懲役か罰金か、懲役の場合は実刑か執行猶予か)を決める(=量刑)際には、以下の点が考慮されます。
- 悪質性: 計画的であったか、常習性があったか。
- 動機: 「性的欲求を満たすため」という動機は、酌量の余地が少ないと見なされます。
- 行為の態様: 単純な所持(1点)か、多数の画像を共有・拡散(グループ活動)していたか、あるいは自ら盗撮(製造)していたか。
- 反省の有無: 容疑を認めているか、被害弁済の努力があるか(ただし、この種の事件では困難です)。
- 社会的影響: 「教員」という立場で犯行に及んだことは、社会的影響が大きく、量刑が重くなる一因となります。
今回の事件では、たとえ甲斐容疑者の直接の容疑が「所持」のみであったとしても、教員による組織的な「グループチャットでの共有」という悪質性が考慮される可能性があります。
甲斐海月容疑者の勤務先
甲斐海月容疑者の勤務先は、「岡山県備前市立伊部小学校」です。
甲斐海月容疑者の自宅住所
岡山市中区高屋
甲斐海月容疑者の家族構成
27歳という年齢から、独身で一人住まい、妻や子供がいる、まだ両親と同居している、などが考えられます。
甲斐海月容疑者のプロフィール・学歴
現時点では不明です。
今後の捜査の進展や裁判で明らかになると思われます。
詳細判明次第、追記いたします。
甲斐海月容疑者のSNS
facebookに同姓同名のアカウントがありましたが、何も投稿されておらず、本人かどうか特定できていません。
X、Instagramには同姓同名のアカウントは見当たりませんでした。
仮名で登録されている可能性があり、現時点では特定できていません。
本事件に寄せられたSNSの声

本事件に対するSNSに寄せられたコメントを要約しました。
- 厳罰化と現場からの排除要求事件を起こした教員は即座に懲戒免職にし、学校現場から排除すべきだという意見が強い。
- 真面目な教員への悪影響多くの真面目な教員のイメージや信頼まで失墜させる行為であり、許せないという非難。
- 刑罰の軽さへの批判日本の性犯罪に対する刑罰は全般的に軽すぎるとし、特に教員による性犯罪は(一般人より)厳罰化すべきだという意見。
- 行政・国の対策不足への憤り国や教育委員会が根本的な対策を怠っており、子どもの安全確保ができていないことへの怒り。
- 潜在的な加害者の存在逮捕されたのは「このグループ」の7人に過ぎず、他にも(データを削除するなどして)捕まっていない教員がいるのではないかという疑念。
本事件のまとめ
- 教員7人が盗撮画像をSNSグループで共有
- 7人目として岡山の小学校教諭(27)が逮捕
- 逮捕容疑は「少女の着替え動画1点の所持」
- これでグループメンバー7人全員が逮捕完了
- 容疑者は「性的欲求のため」と容疑を認めている

今後の捜査の進展を見守りたいと思います。












