
またしても、公務員による信頼を裏切る事件が発生しました。
三重県津建設事務所に勤務する20歳の技師が、盗撮目的で公共施設の女子トイレに侵入したとして逮捕されました。
公務員という立場の職員がなぜこのような卑劣な行為に及んだのか、事件の概要と世間の反応をまとめます。
事件の概要

- 逮捕者: 三重県津建設事務所の技師、岸江泰河(きしえたいが)容疑者(20歳)。
- 逮捕日: 2025年11月11日(火)。
- 容疑: 建造物侵入 および 三重県迷惑防止条例違反(盗撮目的)。
- 事件発生: 11月4日(火)午後3時15分ごろ。
- 場所: 津市内の公共施設。
- 内容: 女子トイレに侵入し、個室にいた20代女性の下着などを盗撮する目的で、スマートフォンを個室内に差し入れた(または仕切りの上から向けた)疑い。
- 発覚: 被害女性がスマートフォンに気づき、施設関係者を通じて6日に警察に相談・通報した。
- 状況: 岸江容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。また、事件当時は業務中だったとされる。
- 経歴: 岸江容疑者は昨年2024年4月に採用されていた。
- 県の対応: 津建設事務所長が「県政に対する信用を失墜させ誠に申し訳ない」と謝罪。捜査に協力し、事実関係に基づき厳正に対処するとしている。
犯行動機
犯行の動機は、わいせつ目的です。
より詳細な犯行動機は、今後の捜査、裁判で明らかになると思われます。
犯行現場
犯行現場は、津市内の公共施設女子トイレとされています。
本事件で想定される刑罰・量刑

以下は、あくまで法律上の規定と一般的な傾向であり、実際の量刑は裁判官が個別の事情を総合的に判断して決定します。
今回の容疑で想定される刑罰の範囲と、量刑の考え方について解説します。
1. 容疑と法定刑(法律で定められた刑罰)
今回の逮捕容疑は2つの罪で構成されています。
- 建造物侵入罪(刑法第130条)
- 法定刑: 3年以下の懲役 または 10万円以下の罰金
- (女子トイレに立ち入ること自体が、管理者の意思に反する不法な侵入とみなされます)
- 三重県迷惑防止条例違反(撮影)
- 法定刑: 1年以下の懲役 または 100万円以下の罰金
- (盗撮行為、またはその目的で撮影機器を差し向ける行為に対する罰則です)
2. 量刑の考え方
これら2つの罪は、「盗撮(条例違反)を行う目的で、トイレに侵入(建造物侵入)した」という関係にあり、「牽連犯(けんれんぱん)」として扱われる可能性が高いです。
- 牽連犯(刑法第54条): 複数の罪が「手段」と「目的」の関係にある場合、その中で最も重い刑罰(今回の場合は「3年以下の懲役」)の範囲内で処断されます。
したがって、今回の事件で科される可能性のある刑罰は、法律上は「3年以下の懲役」または「100万円以下の罰金」(※)の範囲内となります。
(※罰金については、重い方の刑(建造物侵入)に罰金の上限(10万円)が定められていますが、条例違反(100万円)の方が高額なため、両方を合算した範囲(110万円以下)とされるか、重い方(100万円)が適用されるかなど、法解釈が分かれる場合がありますが、実務上はより重い条例違反側の罰金額が意識されることが多いです。)
3. 実際の量刑(一般的な見通し)
裁判官は、以下の要素などを考慮して最終的な刑を決定します。
考慮される要素
- 反省の有無: 岸江容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているため、反省していると見なされ、刑が軽くなる方向に働きます。
- 示談(じだん)の成否: 被害者(20代女性)との間で示談が成立しているかどうかが、最も重要な要素の一つです。
示談が成立し、被害者が許し(宥恕)の意思を示せば、刑は大幅に軽くなる(不起訴や罰金刑、執行猶予の可能性が高まる)傾向があります。 - 前科・前歴: 今回が初犯であれば(報道からはそう推測されます)、刑は軽くなる方向に働きます。
- 犯行の悪質性: 業務中であったこと、公共施設の職員という立場(公務員)であったことは、社会的信頼を裏切る行為として、悪質と判断される可能性があります。
- 押収されたスマホの証拠: 他の盗撮の余罪(常習性)が発見された場合、刑は重くなります。
予想される処分
もし、余罪がなく初犯であり、被害者との示談が成立した場合、「不起訴(起訴猶予)」または「罰金刑」(数十万円程度)で終わる可能性が比較的高いです。
もし示談が成立しないまま起訴(公判請求)された場合でも、初犯で容疑を認めていることから、「懲役刑(例:懲役1年~1年6ヶ月程度)に執行猶予(3年程度)が付く」判決になる可能性が高いと一般的に考えられます。
実刑(刑務所に入る)となる可能性は低いでしょう。
4. 刑罰以外の処分(行政処分)
刑事罰とは別に、岸江容疑者は三重県の職員(地方公務員)であるため、地方公務員法に基づく「懲戒処分」の対象となります。
盗撮やわいせつ事案は、公務員の信用失墜行為として非常に重く見られます。過去の類似事例から見ても、「懲戒免職」(クビ)となる可能性が極めて高いです。
岸江泰河容疑者の勤務先
岸江容疑者は、三重県津建設事務所事業推進室の技師です。
岸江泰河容疑者の自宅住所
三重県津市庄田町
岸江泰河容疑者の家族構成
20歳という年齢から独身で一人住まい、両親と同居している、あるいは既に結婚していて妻や子供がいる可能性があります。
岸江泰河容疑者のプロフィール・学歴
現時点では不明です。
今後の捜査の進展や裁判で明らかになると思われます。
詳細判明次第、追記いたします。
岸江泰河容疑者のSNS
facebook、X、Instagramに同姓同名のアカウントはありませんでした。
仮名で登録されている可能性もあります。
SNSを活用していないことも想定されます。
SNSの声

本事件に関して、SNSに寄せられた声をまとめました。
- 公務員である容疑者への批判:
- 「税金で養われている公務員」が犯罪を犯したこと、また公務員給与が引き上げられることへの強い不満(「税金で養いたくない」)が示されている。
- 県の「厳正に対処する」というコメントに対し、「起訴休職にして給与やボーナスが支払われるのではないか」と、実際の処分が甘くなることを懸念する声がある。
- 20歳で県職員(技師)になった経歴や、公務員という立場でありながら信用を失墜させたことへの非難が寄せられている。
- 「税金で養われている公務員」が犯罪を犯したこと、また公務員給与が引き上げられることへの強い不満(「税金で養いたくない」)が示されている。
- 性犯罪(盗撮)への強い非難と厳罰化の要求:
- 盗撮は「再犯率が高く、何度でも繰り返す」病気であり、容疑者も「常習犯」ではないかと疑う意見が多い。
- 厳罰化を強く求める声が多数あり、「執行猶予なしで懲役」「初犯で3年以上収監すべき」「GPS装着」などの具体的な意見が挙がっている。
- これに対し、性犯罪者収容施設のための「増税」や、「なぜ性犯罪だけ厳罰化を求めるのか」といった議論も見られる。
- 盗撮は「再犯率が高く、何度でも繰り返す」病気であり、容疑者も「常習犯」ではないかと疑う意見が多い。
- その他の意見や考察:
- 実名報道については「注意喚起になる」と支持する声がある。
- スマホの普及により、若い世代(20歳)の盗撮犯罪が増えたことや、犯罪の質が変わったことを指摘する意見がある。
- 盗撮動画が「副業」(売買サイト)になっており、組織犯罪の資金源になっている可能性を懸念する声もある。
- 容疑者の将来(「人生詰んだな」)や、その家族(親)に同情する声も一部見られる。
- 実名報道については「注意喚起になる」と支持する声がある。
本事件のまとめ
- 三重県津建設事務所の技師、岸江泰河(たいが)容疑者(20)が逮捕された。
- 11月4日、津市内の公共施設で女子トイレに侵入し盗撮を試みた疑い。
- 個室内の20代女性に対し、スマートフォンを差し向けたとされる。
- 本人は「間違いありません」と容疑を認めている。
- 容疑者は昨年4月採用で、事件当時は業務中だった模様。

今後の捜査の進展を見守りたいと思います。














