
2025年のM-1グランプリで決勝進出を果たした、お笑いコンビ「たくろう」。
彼らは結成から何年でこの大舞台に立ったのか、気になっている人も多いはずです。
今回は「たくろう」の芸歴や結成日、メンバーのプロフィールを詳しく解説します。
この記事を読むと、以下のことがわかります。
- たくろうの芸歴とコンビ結成日
- 赤木ときむらバンドの年齢やNSCの期数
- 芸歴◯年でM-1決勝に進出したこれまでの賞レース実績
- 「挙動不審」と評される独自の漫才スタイルの秘密
たくろうの芸歴は2025年現在で9年目!結成日と同期芸人

M-1グランプリ2025で初の決勝進出を決めた「たくろう」の芸歴について、まずは基礎情報から深掘りしていきましょう。
結論から言うと、彼らは
お笑い界において「芸歴10年」というのは一つの大きな節目とされていますが、その直前の9年目というタイミングでブレイクの兆しを見せました。
若手実力派として劇場で長く活躍してきましたが、ついに全国区の脚光を浴びることになったのです。
結成日は2016年3月9日
たくろうのコンビ結成日は、2016年3月9日です。
2016年に正式にコンビとして活動を開始し、そこから数えて2025年で9年目のシーズンを迎えています。
M-1グランプリの出場資格は2025年大会時点で「結成15年以内」と定められています。
つまり、彼らは出場資格の折り返し地点を過ぎ、コンビとしての熟成度が最も高まる「脂の乗った時期」にチャンスを掴んだと言えるでしょう。
多くの優勝コンビが結成8年から12年あたりで完成度をピークに持ってくる傾向にあり、たくろうもまさにその「黄金期」に突入しています。
結成秘話:「余りもの」の天才をスカウトした運命の日
たくろうの結成には、まるでドラマのようなエピソードがあります。
実は、彼らは最初から仲の良い友人同士で組んだわけではありませんでした。
当時、NSCを卒業しても相方が見つからず、くすぶっていた赤木裕。
そんな赤木について、「期(37期)の中に、めちゃくちゃ面白いのに余っているヤツがいる」という噂が流れていました。
その噂を聞きつけたのが、1期上の先輩であるきむらバンドだったのです。
きむらバンドは自ら赤木に接触し、「こいつとなら独特な漫才ができる」と確信してコンビ結成を持ちかけました。
もし、きむらバンドがこの原石を見つけ出していなければ、今の「たくろう」はこの世に存在していなかったかもしれません。
NSC大阪校の先輩後輩コンビ
前述の通り、たくろうの2人は吉本興業の養成所であるNSC大阪校の「先輩と後輩」という関係です。
ツッコミのきむらバンドはNSC大阪36期、ボケの赤木裕はNSC大阪37期です。
きむらバンドが1期上の先輩にあたりますが、舞台上でのやり取りを見ていると、上下関係を感じさせない親密な空気感があります。
ちなみに、きむらバンドの同期(36期)には「カベポスター」や「8.6秒バズーカー」、「ダブルヒガシ」などがいます。
一方、赤木の同期(37期)には「チェリー大作戦」や「生ファラオ」などがおり、まさに関西の賞レースを賑わせている「マンゲキ(よしもと漫才劇場)世代」の中心人物たちです。
芸歴9年でM-1決勝へ!たくろうの賞レース実績と歩み

芸歴9年というキャリアの中で、たくろうは着実に賞レースで結果を残し、評価を高めてきました。
ここでは、彼らがM-1決勝にたどり着くまでの主な受賞歴と、苦労しながらも栄光を掴んだキャリアの歩みを詳細に紹介します。
結成初期から頭角を現したスピード出世
たくろうは結成当初から、その独特な漫才スタイルで「何だこのコンビは?」「面白い」と劇場関係者の間で評判を呼んでいました。
特に成果が出るのが早かったのが、2018年の「第39回今宮子供えびすマンザイ新人コンクール」での受賞です。
ここで最高賞にあたる「新人漫才福笑大賞」を獲得し、関西のお笑いファンの間で一気に知名度を上げました。
この賞は関西の漫才師にとって登竜門的な意味合いを持ち、過去にはダウンタウンをはじめとするレジェンドたちも関わってきた権威あるコンビが名を連ねています。
結成わずか2年ほどでの快挙であり、当時から大器の片鱗を見せていたことがわかります。
「シルバーコレクター」返上へ!主要な新人賞での実績
その後も彼らの勢いは止まらず、関西の主要な賞レースで常に上位に食い込んできました。
しかし、あと一歩で優勝を逃す「シルバーコレクター(準優勝どまり)」として悔しい思いをした時期も長くありました。
2019年には「第8回 ytv漫才新人賞決定戦」で準優勝を果たしています。
さらに記憶に新しい2024年には、「第54回 NHK上方漫才コンテスト」でも準優勝に輝きました。
優勝こそ逃してきたものの、ハイレベルな戦いで常に結果を残す「無冠の帝王」的なポジションを確立し、実力は折り紙付きでした。
「実力はあるのにタイトルがない」という状況は、本人たちにとって歯痒いものでしたが、その悔しさが今回のM-1決勝進出へのバネになったことは間違いありません。
悲願のM-1グランプリ決勝進出までの道のり
M-1グランプリにおいては、2018年に準決勝へ進出して以降、毎年準々決勝以上に進む常連組として知られていました。
しかし、準決勝の厚い壁に阻まれ、あと一歩のところで敗退する年が続いていました。
「準決勝の常連」と呼ばれることは実力の証明である一方、「決勝に行けないコンビ」というレッテルとの戦いでもあります。
芸歴9年目を迎えた2025年、ついにその壁を突破しました。
準決勝でのウケ具合は抜群で、審査員からもその独自性と完成度が高く評価された形です。
ドンデコルテや豪快キャプテンらとともに「初決勝組」として名を連ね、台風の目として大いに期待されています。
たくろうのメンバープロフィール!年齢や出身地を深掘り
たくろうの漫才を支える2人のキャラクターも非常に個性的で魅力的です。
ここでは、ボケの赤木とツッコミのきむらバンド、それぞれのプロフィールを趣味や特技を交えて深掘りします。
ボケ担当:赤木裕のプロフィール

- 名前:赤木 裕(あかぎ ゆう)
- 生年月日:1991年10月24日(2025年12月時点で34歳)
- 出身地:滋賀県大津市
- NSC:大阪校37期
- 特徴:挙動不審なキャラクター、空手(板割りが得意)
- 愛称:マンゲキの怪人
赤木は、一度見たら忘れられない「挙動不審」なキャラクターが最大の特徴です。
舞台上でおどおどしながら、視線を泳がせて繰り出すボケは、計算なのか天然なのか分からない不思議な魅力を放っています。
そのあまりの不気味さと面白さから、所属する劇場では「マンゲキの怪人」という異名をつけられるほどです。
しかし、そんなキャラクターとは裏腹に、私生活では野球漫画『実況パワフルプロ野球』や『ONE PIECE』を愛する少年のような一面を持っています。
また、特技は空手で、板割りができるほどの腕前を持っており、舞台上のひ弱なイメージとのギャップもファンの心を掴む要因の一つです。
ツッコミ担当:きむらバンドのプロフィール

- 名前:きむらバンド
- 本名:木村 太一(きむら たいち)
- 生年月日:1990年01月28日(2025年12月時点で35歳)
- 出身地:愛媛県松山市
- NSC:大阪校36期
- 特徴:アフロヘアーに眼鏡、木村拓哉ファン
- 趣味:ボートレース、ドライブ
きむらバンドは、インパクトのあるアフロヘアーと眼鏡がトレードマークです。
芸名の由来にもなっている通りバンド活動(ベース担当)をしており、大の音楽好きとしても知られています。
漫才の中では、赤木の暴走を優しく、時には困惑しながらたしなめる「保護者」のような役割を果たしています。
また、趣味はボートレースやドライブとアクティブで、赤木とは対照的な「陽」の要素を持っています。
コンビ名の意外な由来とは
「たくろう」というコンビ名は、2人がそれぞれ敬愛する人物の名前を組み合わせて作られました。
きむらバンドが好きな「木村拓哉(キムタク)」と、赤木が尊敬する野球選手の「イチロー」。
この2つの名前から文字を取り、「たくろう」と名付けられました。
吉田拓郎などのフォークシンガーに由来すると思われがちですが、実は「スーパースター2人の合体」という熱い意味が込められています。
全く異なるジャンルのスターを組み合わせたこの名前は、性格の違う2人が組み合わさった彼らの漫才スタイルそのものを表しているようです。
芸歴を重ねて進化した「たくろう」独自の漫才スタイル

たくろうが芸歴9年でM-1決勝まで上り詰めた最大の要因は、唯一無二の漫才スタイルにあります。
彼らの漫才は、既存の「ボケとツッコミ」の枠に収まらない、新しい面白さがあります。
挙動不審なボケと冷静なツッコミの化学反応
たくろうの漫才は、赤木の「陰」のキャラクターを前面に押し出したスタイルが基本です。
赤木が自信なさげに、しかし奇妙な理屈でボケを繰り出し、それをきむらバンドが「記者」や「インタビュアー」のように冷静に捌いていきます。
従来の漫才では、ボケに対してツッコミが強く訂正を入れるのが一般的ですが、たくろうの場合は違います。
きむらバンドは声を荒らげてツッコむのではなく、困惑しながら問いかけるようなスタイルをとることが多いです。
「え、どういうこと?」
「なんでそうなるん?」
と、観客の気持ちを代弁するように優しく、かつ論理的に問い詰めていくのです。
この「噛み合わない会話」が笑いを増幅させ、観客を独特の世界観に引き込んでいきます。
「玄人ウケ」から「万人ウケ」への進化
結成当初、彼らの漫才は「シュールすぎる」「変わっている」として、一部の熱狂的なお笑いファン(玄人)に支持される傾向がありました。
しかし、芸歴を重ねるにつれて、そのスタイルは大きく進化しました。
赤木のキャラクターはそのままに、ネタの構成や展開をより分かりやすくブラッシュアップさせたのです。
「ただ変な人がいる」だけではなく、「変な人の理屈が、なぜか一瞬正しく聞こえてしまう」というような、高度な会話劇へと昇華させました。
この変化により、初めて見る人やテレビの視聴者にも伝わりやすくなり、今回のM-1決勝進出につながったと考えられます。
劇場での経験が育んだ確かな実力
彼らのスタイルは、一朝一夕で完成したものではありません。
よしもと漫才劇場という激戦区で、9年間ひたすら舞台に立ち続け、数え切れないほどの出番をこなしてきた経験が土台にあります。
初期の頃は「キャラ先行」と見られることもありましたが、現在はネタの構成力も非常に高く評価されています。
M-1グランプリ2025の決勝では、この磨き上げられた「不穏で面白い会話劇」が全国のお茶の間を爆笑させることでしょう。
他のファイナリストにはない異質な輝きを放つ彼らが、大会の台風の目になることは間違いありません。
まとめ:【M-1決勝】たくろうの芸歴は?Wikiプロフィールを徹底調査
M-1グランプリ2025決勝進出を果たした「たくろう」について解説しました。
最後に、記事のポイントをまとめます。
- たくろうの芸歴は2025年12月時点で9年目
- コンビ結成日は2016年3月9日
- きむらバンドがNSC36期、赤木裕が37期の先輩後輩コンビ
- 同期にはカベポスターや8.6秒バズーカーなどがいる
- 2018年に今宮戎マンザイ新人コンクールで大賞を受賞
- ytv漫才新人賞やNHK上方漫才コンテストでも準優勝の実績を持つ
- コンビ名の由来は「木村拓哉」と「イチロー」
- 赤木は「挙動不審キャラ」、きむらバンドは「冷静なツッコミ」が特徴
- 「陰キャラ」的な要素を笑いに変える独自の世界観を持つ
- 芸歴9年という脂の乗った時期にM-1初決勝をつかみ取った

今後のご活躍を期待します。











