名古屋市の店舗に、女性を盗撮する目的で侵入したとして、警察官の男が逮捕されました。
警察官による不祥事が相次いで発生しています。
事件の詳細を追っていきたいと思います。
事件の概要

- 逮捕:
三重県警津南署の警部補、小林栄彰容疑者(38)が、建造物侵入の疑いで愛知県警に逮捕されました。 - 日時・場所:
10月25日午前10時50分~55分ごろ、名古屋市名東区の施設(店舗)に侵入した疑いです。 - 動機・容疑:
女性を撮影(盗撮)する目的で侵入したとみられています。小林容疑者は「好みの女性がいれば撮影するつもりで行った」と容疑を認めています。 - 発覚の経緯:
施設の従業員が、小林容疑者が撮影しているところを発見(または「女性客が盗撮された」と)し、110番通報しました。
駆けつけた警察官が所持品を調べたところ、盗撮とみられる映像が確認されました。 - 容疑者の経歴:
小林容疑者は平成22年4月に採用され、今年3月から津南署の刑事課に勤務していました。 - 三重県警の対応:
山本展慶首席監察官は「警察官として言語同断の非行であり、厳正に対処する」とコメントしています。 - その他:
三重県警の警察官が逮捕されるのは、今年に入って3人目とのことです。
犯行動機
わいせつ目的で「好みの女性がいれば撮影するつもりで行った」と容疑を認めています。
犯行現場
名古屋市名東区の施設(店舗)
本事件で想定される刑罰・量刑

この事件で問われる可能性のある罪と、その一般的な刑罰・量刑について解説します。
ただし、最終的な刑罰は、前科の有無、犯行の悪質性、被害者との示談の成立、社会的影響など、多くの要因を裁判官が総合的に判断して決定するため、あくまで一般的な目安です。
1. 刑事罰(裁判所が決定)
今回の事件では、主に2つの罪に問われる可能性があります。
① 建造物侵入罪(刑法130条)
まず、逮捕容疑となっている罪です。盗撮という違法な目的で施設(店舗)に立ち入ることは、施設の管理者の意思に反する立ち入りとみなされ、この罪が成立します。
- 法定刑: 3年以下の懲役 または 10万円以下の罰金
② 盗撮行為そのものに対する罪
実際に盗撮した映像が見つかっているため、以下のいずれかの罪に問われる可能性が高いです。
- 性的姿態撮影処罰法違反(撮影罪)性的な部位(臀部など)や下着などを、ひそかに撮影した場合に適用されます。
- 法定刑: 3年以下の拘禁刑(懲役) または 300万円以下の罰金
- 法定刑: 3年以下の拘禁刑(懲役) または 300万円以下の罰金
- 愛知県迷惑行為防止条例違反上記「撮影罪」に該当しないような態様での盗撮(例:衣服で覆われた身体を執拗に撮影するなど)の場合、こちらの条例が適用されることもあります。
- 法定刑(目安): 1年以下の懲役 または 100万円以下の罰金
- 法定刑(目安): 1年以下の懲役 または 100万円以下の罰金
2. 量刑の見通し
仮に「建造物侵入罪」と「撮影罪」の両方で起訴された場合(併合罪)、刑罰はより重い方の罪(この場合はどちらも上限3年)を基準に、さらに加重される可能性があります。
- 一般人の初犯の場合:被害者と示談が成立すれば、不起訴(起訴猶予)や、起訴されても罰金刑(数十万円程度)で終わるケースも多いです。
- 今回のケース(警察官)の場合:今回は容疑者が現職の警察官(警部補)という点が、量刑に非常に重く影響します。
- 厳罰化の傾向: 法を執行する立場の警察官による犯罪は、一般市民よりも社会的非難が強く、悪質と判断される傾向があります。
- 起訴の可能性: 検察官が「起訴猶予(不起訴)」とせず、略式命令(罰金)や公判請求(正式な裁判)を行う可能性が一般人より高いと考えられます。
- 予想される処分: 正式な裁判となった場合、執行猶予付きの懲役刑(例:懲役1年6ヶ月、執行猶予3年など)となる可能性も十分にあります。
- 厳罰化の傾向: 法を執行する立場の警察官による犯罪は、一般市民よりも社会的非難が強く、悪質と判断される傾向があります。
3. 懲戒処分(三重県警が決定)
刑事罰とは全く別に、所属する三重県警からの行政処分が下されます。
- 警察官による盗撮行為は、国民の信頼を著しく損なう「信用失墜行為」として極めて重く扱われます。
- 過去の同種事案では、起訴・不起訴の結果に関わらず、「懲戒免職」(クビ)となるのが通例です。
この事件も懲戒免職となる可能性が極めて高いです。
小林栄彰容疑者の勤務先

https://www.police.pref.mie.jp/sp/police_station/
小林容疑者は、三重県警津南署の警部補です。
小林栄彰容疑者の自宅住所
三重県津市
小林栄彰容疑者の家族構成
小林容疑者は38歳と報道されていますので、妻や子供がいる、独身で一人住まい、あるいは両親と同居していることなどが想定されます。
小林栄彰容疑者のプロフィール・学歴
現時点では不明です。
今後の捜査の進展や裁判で明らかになると思われます。
小林栄彰容疑者のSNS
facebook、X、Instagramにはアカウントがありませんでした。
仮名で登録している可能性もあります。
SNSの声

SNSに寄せられたコメントを要約しました。
- 警察官の不祥事への強い批判:
- 警察官や公務員による盗撮やわいせつ事件が「多すぎる」「横行している」と非難する意見が多数を占めています。
- 「氷山の一角で、隠された犯罪はもっと多いはずだ」「警察官の質が低下している」といった、警察組織全体への不信感や恐怖を訴える声が上がっています。
- 処罰の軽さへの不満と厳罰化の要求:
- 多くのコメントが、公務員の犯罪に対する「量刑が軽すぎる」と指摘しています。
- 「どうせ不起訴や依願退職で済まされる」という諦めや怒りの声が多く、一般人よりも重い処罰(懲戒免職、氏名や顔の公表、退職金なしなど)を求める意見が目立ちます。
- 組織体質への不信感と提案:
- 「(警察の)自浄は不可能」と断じ、警察を捜査・起訴する別の組織が必要だという提案もなされています。
- コンプライアンス研修の徹底を求める声もあります。
- 特定の警察署(津南署)への言及:
- 一部のコメントは、過去の別の事件(レスリング選手関連のもみ消し疑惑)と関連づけ、津南署の体質を批判しています。
- 擁護や同情的な意見(少数):
- 「公務員は全件報道されるだけで、一般人の方が犯罪は多い」という反論もあります。
- また、「津南署の警察官に親切にしてもらった」という個人の体験談を挙げ、「一部の不祥事で全ての警察官を悪く言うべきではない」と擁護する意見も少数見られました。
本事件のまとめ
本事件のまとめ5点です。
- 三重県警津南署の警部補、小林栄彰容疑者(38)が逮捕された。
- 容疑は建造物侵入で、10月25日に名古屋市名東区の施設(店舗)に侵入した。
- 動機は女性の盗撮目的で、容疑を認めている。
- 従業員が発見し通報、所持品から盗撮とみられる映像が見つかった。
- 三重県警の警察官逮捕は、今年に入り3人目である。

今後の捜査を見守りたいと思います。




















