2024年8月、日本経済新聞社の女性記者がストーカー規制法違反の容疑で逮捕されるという衝撃的なニュースが報じられました。
しかし、この事件は単純なストーカー行為ではなく、背景には妻子ある朝日新聞社の男性記者との不倫関係、そして深刻なDVや精神的な支配という複雑な実態が隠されていました。
最終的に女性記者が不起訴処分となったこの事件の真相に迫ります。
日経・朝日記者間の不倫からストーカー逮捕に至った経緯

当初、この事件はエリート女性記者による一方的なストーカー行為として報じられましたが、その発端は二人の歪んだ不倫関係にありました。
なぜ彼女は警察の警告を無視してまでメッセージを送り続け、逮捕されるに至ったのでしょうか。
二人の出会いと不倫関係への発展

二人が出会ったのは2020年4月、互いに総理番記者として取材活動を行っていた頃でした。
当時、女性記者A子氏(33)は毎日新聞社(後に日経新聞へ転職)、男性記者B氏(39)は朝日新聞社に在籍していました。
昼夜を問わず行動を共にする中で接点が増え、A子氏が総理番を離れた2021年4月以降、B氏からの熱心なアプローチが始まります。
既婚者であるB氏は「妻とは離婚する」という言葉を繰り返し、A子氏との交際を求めました。
その言葉を信じたA子氏はB氏と交際を開始し、A子氏の自宅で同棲に近い生活が始まりました。
ストーカー容疑での逮捕と、その背景
事件が表面化したのは2024年8月26日。
A子氏が、B氏に対してスマートフォンの決済アプリ「PayPay」のチャット機能を使い、8月17日から25日の間に計64回のメッセージを送信したとして、ストーカー規制法違反の容疑で逮捕されたのです。
この逮捕の前、B氏からの被害相談を受けた警察は、A子氏に対して接触しないよう複数回にわたり警告を行っていました。
警告を無視したことが、逮捕の直接的な引き金となりました。
しかし、なぜ彼女は警告後もメッセージを送ってしまったのでしょうか。
関係者の証言によると、当時A子氏は再び生理が止まったことで精神的に極度に不安定な状態に陥っていました。
過去にB氏の子を妊娠し中絶した経験から、「また妊娠したのではないか」「相談できる相手は彼しかいない」という絶望的な心境から、助けを求めるようにメッセージを送ってしまったとされています。
送信されたメッセージには
「生理がこない」
「死にたいよ」
「お願いだから一緒に背負ってほしい」
といった悲痛な内容が含まれており、一般的なストーカー像とは異なる、追い詰められた人間の叫びのような側面がありました。
ストーカー事件の裏側|朝日記者のDVと不倫関係の深刻な実態
A子氏が不起訴処分となった背景には、B氏による悪質なDV(ドメスティック・バイオレンス)や精神的支配の実態がありました。
逮捕という結果だけでは見えてこない、二人の間に存在した深刻な問題を時系列で見ていきます。
日常的に繰り返された暴力(DV)
B氏との同棲生活が始まってまもなく、彼の暴力的な側面が露呈します。
些細なことで激昂し、A子氏に対して日常的に暴力を振るうようになりました。
その暴力は非常に激しく、過去には以下のような深刻な事態も起きています。
- 激しく押し倒され、扉の角で額を強打。出血が止まらず救急搬送され、10針を縫う大怪我を負った。
- 馬乗りになられて何度も平手打ちをされる。
- 胸や腕、足には蹴られたり掴まれたりしてできた痣が絶えなかった。
- あまりの物音に、近隣住民が警察に通報することも複数回あった。
B氏は救急隊員に対し「自分で壁にぶつかったと言え」と口止めするなど、自身の行為を隠蔽しようとしていました。
さらに、A子氏の行動を常に監視し、別の男性と食事をしているところに乗り込んで無理やり連れ帰るなど、異常な執着と束縛を見せていたことも明らかになっています。



妊娠発覚と中絶の強要
2023年10月、A子氏の妊娠が発覚します。
予期せぬ妊娠に不安と喜びを感じたA子氏でしたが、B氏から返ってきたのは
「オレ無理だから、堕ろしてくれ」
という非情な言葉でした。
A子氏は一人でも産みたいと訴えましたが、B氏は
「堕ろせ」
の一点張りで、連日のように中絶を強要。
その過程でも暴力は振るわれ、
「産んだら一生恨んでやる」
といった言葉でA子氏を精神的に追い詰めていきました。
心身ともに限界に達したA子氏は、最終的に中絶手術を受けることを決断します。
B氏は手術に付き添い、
「一生君を支えていく」
と口にしたものの、その後も彼の暴力や暴言が止むことはありませんでした。
むしろ、
「おまえが子供を殺した」
といった信じがたい言葉を投げつけ、A子氏の心をさらに深く傷つけました。
逮捕への引き金となった出来事
心身のバランスを崩していくA子氏を見かねた彼女の母親が、2024年8月、事の経緯をB氏の妻にメールで通告。
この行動が、B氏を激昂させました。
B氏はA子氏の部屋に怒鳴り込み、その様子を電話越しに聞いていたA子氏の母親が警察に通報。
警察官によって引き離されたB氏は、その足で警察署に向かい、
「A子氏からストーカー被害を受けている」
と被害届を提出したのです。
この被害届に基づき、警察はA子氏にB氏への接触を禁じる警告を発しました。
しかし、前述の通り、精神的に極限状態にあったA子氏は警告を破ってメッセージを送信してしまい、逮捕に至りました。
B氏が自身のDVや不倫の事実が妻に露見した直後に被害届を提出したという経緯は、事件の背景を理解する上で重要なポイントです。

不起訴の背景と残された課題 – 朝日記者と報道機関の責任
逮捕から13日間の勾留の後、A子氏は不起訴処分として釈放されました。
検察が不起訴の理由を明らかにすることはありませんが、一連の経緯が考慮されたものと見られています。
逮捕の直接の原因は警告を無視したメッセージ送信ですが、そこに至るまでには、
- 長期間にわたる悪質なDVの事実
- 意に沿わない形での中絶の強要
- 極度に追い詰められた精神状態
といった酌むべき事情が存在していました。
危害を加える意図のない、助けを求める内容だったことも、検察の判断に影響した可能性があります。
一方で、B氏の責任はどうなったのでしょうか。
彼がA子氏に対して行ってきた行為は、傷害罪や強要罪に問われる可能性のある深刻なものです。
しかし、彼が刑事罰を受けたという情報はありません。
さらに、B記者はこの不倫・DV問題とは別に、タクシー代を100万円以上不正使用していたとして、朝日新聞社から処分を受けていたことも後に報じられました。

数々の問題を起こしながらも、現在も同社に在籍しているとみられています。
朝日新聞社は一連の問題について「お答えは差し控えます」としており、組織としての説明責任を果たしているとは言えない状況です。
この事件は、単なる男女間のトラブルではなく、力関係の不均衡が生んだ悲劇であり、報道に携わる人間の倫理観や、問題が起きた際の報道機関の対応のあり方を改めて問い直すきっかけとなりました。

まとめ:日経記者ストーカー逮捕の真相|不倫相手の朝日記者のDVと事件の結末
最後に、この「日経記者ストーカー逮捕事件」の要点をまとめます。
- 事件は日経女性記者による一方的なストーカー行為ではなく、朝日男性記者との不倫関係が発端でした。
- 背景には、男性記者による長期的かつ深刻なDVや、妊娠後の中絶強要という事実がありました。
- 女性記者は心身ともに極限まで追い詰められた末に逮捕されましたが、これらの事情が考慮され、結果は不起訴処分となりました。
- 男性記者はDV問題に加え、経費の不正使用でも処分が報じられるなど複数の問題を抱えていますが、刑事罰には至っていません。
- 個人の問題に留まらず、関係者の所属する大手新聞社の対応や、報道のあり方についても課題を残す事件となりました。

男性側に何もお咎めなし、というのは納得できないですね。



