お笑いコンビ・ニューヨークの屋敷裕政氏が、ラジオでの発言を巡り大きな批判を集めています。
工場でネジを作る人々に関する発言が「職業差別だ」として炎上しており、その背景には複雑な経緯があります。
本記事では、この騒動の全容を詳しく解説します。
ニューヨーク屋敷が炎上した「ネジ工場」発言の全容

今回の炎上は、ニューヨーク屋敷氏が自身のラジオ番組で、特定の職業を例に出してSNSでの誹謗中傷について語ったことがきっかけです。
発言の具体的な内容と、その背景にあった文脈を整理します。
問題となった発言の具体的な内容
発言があったのは、2025年9月21日に配信されたYouTubeラジオ『ニューヨークのニューラジオ』でのことでした。
チョコレートプラネット・松尾駿氏の「素人はSNSするな」という発言が炎上した件について話す中で、屋敷氏はSNSで他人を攻撃する人々の心理について、ある人物の持論を引用する形で次のように語りました。
「もう今って、なんか例えば工場でネジ作るとか、要はなんか『これって何の意味あるんやろう?』ってわからんまま働いとる人がほとんどなんですって。」
続けて、そうした仕事は
「自分で生産したものが消費者に届いて喜んどるみたいな想像ができひん状態」
であり、
「だから自分の人生をあんま生きとる人が少ないんですって」
と説明。
そして、そのような人々は
「他人の人生に自分を投映させる方が多い」
とし、
「他人の人生が落ちることで、生きてる実感を得られる人も多いから、炎上とかスキャンダルとかで売れとった人が、ちょっと落ちるみたいなんがたまらん人が増えてる」
と、ネット炎上のメカニズムを解説しました。
発言の背景:箕輪厚介氏の持論を引用
屋敷氏の一連の発言は、彼自身の持論ではなく、幻冬舎の編集者である箕輪厚介氏が別のYouTubeチャンネルで語っていた内容を紹介したものでした。
屋敷氏は「箕輪さんが言ってて」と前置きし、箕輪氏の理論としてこの話を展開しました。
屋敷氏の意図としては、特定の職業を貶めるためではなく、あくまでSNSで誹謗中傷が起こる心理的な背景の一つの説として紹介した形です。
しかし、この「引用」という文脈が十分に伝わらなかったり、そもそも引用元の理論自体に問題があると受け止められたりしたことで、発言は屋敷氏自身の考えとして拡散され、大きな批判を浴びる結果となりました。
ニューヨーク屋敷のネジ発言への批判と炎上のポイント

屋敷氏の発言は、SNS上で瞬く間に拡散され、様々な角度から批判が殺到しました。
なぜこれほどまでの炎上騒動に発展したのか、その主な論点を整理します。
職業差別と受け取られた表現
最も大きな批判の的となったのは、具体的な職業として「工場でネジを作る」という例を挙げた点です。
この表現が、製造業で働く人々や、特定の仕事に従事する人々を見下している「職業差別」であると多くの人が受け止めました。
SNSでは、以下のような厳しい意見が相次ぎました。
- 「ネジ作ってる人が、自分の人生を生きていないなんて誰が決めたんだ」
- 「日本のものづくりを支えている人たちを馬鹿にしている」
- 「ネジ一本が社会でどれだけ重要か分かっていない」
- 「自分のファンにもそういう仕事の人はいるだろうに、喧嘩を売っているのか」
特定の職業を「生きている実感を得にくい」仕事の典型例として扱ったことが、そこで働く人々の誇りを傷つけ、強い反発を招きました。
芸人としての特権意識への反発
屋敷氏は続けて、
「芸人さんなんて最たるもんで、自分でネタ作って客が笑うとか、凄い分かりやすい手応えがあるから、本当にそのSNSで人の揚げ足取ったりとかする人の気持ちがわからん」
と語りました。
この発言は、芸人という職業を他の仕事よりも
「手応えがあり、満たされている」
特別なものとして位置づけていると解釈され、
「特権意識だ」
という批判につながりました。
批判のポイント | 世間の反応の例 |
芸人の優位性を示唆 | 「芸人が労働者差別とは 偉くなったものだ」 |
一般人への見下し | 「一般人のことを素人って 言うだけあって普段見下し まくってそう」 |
自己矛盾の指摘 | 「芸人こそ、裏で他の芸人の 悪口を言っているのでは?」 |
自分たちはクリエイティブで満たされているからSNSで他人を攻撃しないが、そうでない仕事の人々は不満から他人を攻撃する、という論理構造が、多くの人々を不快にさせました。
「切り取り」か「同調」か – 議論の分裂
一方で、屋敷氏の発言はあくまで箕輪氏の理論を紹介しただけであり、SNSで拡散された情報は文脈を無視した「切り取り」であると擁護する声も一部にはありました。
しかし、多くの批判的な意見は、
「たとえ引用だとしても、その内容に同意し、公共の電波で紹介した時点で同罪だ」
というものでした。
「なるほどね、みたいな」
と相槌を打っていたことから、屋敷氏自身がその理論に共感・同調していると見なされたのです。
この「引用か、同調か」という解釈の違いも、議論を複雑にし、炎上を長引かせる一因となりました。
結果として、発言の意図がどうであれ、特定の職業をネガティブな文脈で使用したこと自体の問題性が浮き彫りになりました。
まとめ:ニューヨーク屋敷「ネジ工場」発言で炎上!職業差別の真相を解説

ニューヨーク屋敷氏の「ネジ工場」を巡る発言は、SNS社会における芸能人の発言の危うさを改めて示す事例となりました。
- ニューヨーク屋敷氏はラジオで「工場でネジを作る人は、自分の人生を生きる実感が少ない」という趣旨の発言をし、炎上した。
- この発言は、箕輪厚介氏の持論を「SNSで誹謗中傷する人の心理」を説明するために引用したものだった。
- しかし、具体的な職業を例に出したことが「職業差別」であると受け取られ、強い批判が殺到した。
- 「芸人は手応えがあるから他人を攻撃しない」といった趣旨の発言も、特権意識の表れとして反感を買った。
- 引用か同調かの解釈が分かれたが、多くの人は発言内容に同意して紹介したと受け止め、屋敷氏自身の問題として批判している。
今回の騒動は、発言の文脈がいかに重要であるか、そして特定の職業に対する敬意を欠いた表現が、いかに多くの人々を傷つける可能性があるかを示唆しています。

発言には気をつけましょう。





