
大阪府堺市で、配送中の21歳男が自転車の女性に「殺すぞ」と怒鳴り、車で幅寄せをして転倒させた殺人未遂事件。
「接触した認識はない」と否認する容疑者ですが、警察が殺意を認定した決定的な理由と、あまりに短絡的な犯行の経緯をまとめました。
事件の概要

- 事件の概要
- 12月14日夕方、大阪府堺市北区で、自転車の女性が車に幅寄せされて転倒し、けがをした事件。
- 被疑者
- 大阪市港区の配送業(自営業)・山内優翔容疑者(21)。
- 12月16日に殺人未遂の疑いで逮捕された。
- 犯行の経緯
- 容疑者は当時、配達の仕事中だった。
- 現場付近で被害女性(50代)と口論になり、「殺すぞ」「仕返ししたる」などと怒鳴りつけた。
- その後、車で自転車を追いかけ、幅寄せをして衝突(または転倒)させた疑いが持たれている。
- 被害状況
- 女性は転倒して住宅の門や壁にぶつかり、胸や足首を打撲する軽傷を負った。
- 容疑者は救護せず、そのまま現場から逃走していた。
- 供述・認否
- 「女性と口論になり、怒りが収まらなかったので追いかけて幅寄せした」と動機や行為の一部は認めている。
- 一方で、「(車と自転車が)接触した認識はない」と容疑を一部否認している。
犯行動機
山内容疑者は、「女性と口論になり、怒りが収まらなかったので追いかけて幅寄せした」と動機や行為の一部は認めています。
その他詳細は、今後の捜査の進展や裁判で明らかになると思われます。
犯行現場

大阪府堺市北区です。
本事件で想定される刑罰・量刑

今回の事件は、逮捕容疑が「殺人未遂」という非常に重い罪名ですが、今後の捜査や裁判の過程で「傷害罪」や「危険運転致傷罪」などに切り替わる可能性も十分にあります。
それぞれのケースで想定される刑罰と量刑について解説します。
※あくまで一般的な法解釈と過去の判例に基づく予測です。
1. 殺人未遂罪(現在逮捕されている容疑)
警察は「殺すぞ」という発言と、「車(凶器になり得るもの)で生身の人間(自転車)に衝突した」という事実から、殺意があった(死んでも構わないと思っていた=未必の故意)と判断して逮捕しています。
- 法定刑:
死刑、無期懲役、または5年以上の懲役。(未遂のため、ここから減刑されることがあります) - ポイント:
裁判で「本当に殺すつもりがあったか」が最大の争点です。
- 認定される場合:
車という殺傷能力の高い凶器で執拗に追いかけ、「殺すぞ」と叫んでいる点は殺意の認定に有利に働きます。 - 量刑相場:
被害者が軽傷であるため、もし殺人未遂で有罪となっても、懲役3年〜5年程度になる可能性があります。
初犯で示談が成立すれば、執行猶予が付くギリギリのライン(懲役3年・執行猶予5年など)もあり得ますが、悪質性が高いため実刑の可能性も高いです。
- 認定される場合:
2. 傷害罪(罪名が変更された場合)
実務上、被害者が「軽傷」であり、車でひき殺そうとした(乗り上げた)わけではなく「幅寄せして転倒させた」という態様の場合、殺意の立証が難しく、検察が起訴する段階で「傷害罪」に切り替えることがよくあります。
「殺すつもりはなかったが、痛めつけてやろうと思った」という認定です。
- 法定刑:
15年以下の懲役 または 50万円以下の罰金。 - 量刑相場:
懲役1年〜2年程度。 - 執行猶予の可能性:
被害者との示談が成立すれば、執行猶予が付く可能性が高いです。
ただし、示談ができず、悪質性が重視されれば実刑(1年6ヶ月程度)もあり得ます。
3. 量刑を左右する要素(プラス・マイナス)
【重くする要素(悪質性)】
- 明確な害意:
「殺すぞ」「仕返しする」と叫び、執拗に追いかけている点。
単なる不注意ではなく、感情的な攻撃性が顕著です。 - 職業:
配送業(プロのドライバー)でありながら、業務中に車を凶器として使用した点。 - ひき逃げ:
転倒させた後に救護せず逃走しており、道路交通法違反(救護義務違反)も加わります。
これも実刑に近づく大きな要因です。
【軽くする要素(情状)】
- 被害結果:
被害者が「打撲などの軽傷」で済んでいる点。
(これが殺人未遂の量刑を大きく下げる、あるいは傷害罪への変更の最大の理由になります) - 年齢:
21歳と若い点。 - 示談:
今後、弁護士を通じて被害者に謝罪し、示談金による賠償が成立するかどうか。
結論(予測)
現時点での予測としては、以下の流れが考えられます。
- 起訴罪名:
「殺人未遂」のまま起訴されるか、あるいは「傷害罪」+「道路交通法違反(ひき逃げ)」で起訴される可能性が高いです。 - 判決の目安:
- 検察の求刑:
懲役3年〜4年 - 判決:
懲役2年6ヶ月〜3年(執行猶予4年〜5年) ※示談成立の場合 - 実刑の場合:
示談が成立せず、悪質性が極めて高いと判断されれば、懲役2年〜3年の実刑(刑務所行き)になる可能性があります。
- 検察の求刑:
また、刑事罰とは別に、運転免許は「取消」となり、欠格期間(数年間は再取得できない期間)は、殺人未遂や故意の傷害として扱われた場合、5年〜10年という非常に長い期間になることが予想されます。
事実上、配送業としての仕事は続けられなくなります。
山内優翔容疑者の勤務先
山内容疑者は、大阪市港区の配送業(自営業)です。
山内優翔容疑者の自宅住所
※下記住所は自宅ではなく、自営の営業拠点の可能性があります。
〒552-0021 大阪府大阪市港区築港
山内優翔容疑者の家族構成
山内容疑者は、21歳という年齢であることから
- すでに結婚していて、妻や子供がいる可能性がある。
- まだ独身で一人住まい。
- あるいは、両親と同居している
などが考えられます。
山内優翔容疑者のプロフィール・学歴
現時点では不明です。
今後の捜査の進展や裁判で明らかになると思われます。
詳細判明次第、追記いたします。
山内優翔容疑者のSNS
- Instagram:
同姓同名のアカウントが1件ありました。 - X:
同姓同名のアカウントが複数ありました。 - facebook:
同姓同名のアカウントが複数ありました。
現時点では、特定できておりません。
その他、仮名で登録されている可能性もあります。
あるいは、SNSを活用していないことも想定されます。
SNSの声

本事件に関して、SNSに寄せられた声をまとめました。
殺人未遂での逮捕・起訴を支持する声
- 「殺すぞ」という発言、執拗な幅寄せ、逃走など、計画性と殺意が明らかであり、殺人未遂での逮捕は当然という意見が大多数。
- 「接触していないから事故ではない」という言い訳は通用せず、非接触事故でも救護義務違反(ひき逃げ)や危険運転致死傷罪に問われるべきとの指摘。
- 被害者が軽傷であっても、行為自体が悪質極まりなく、実刑(懲役)を望む声が多い。
配送業者(個人事業主・軽バン)への不信感
- 最近、黒ナンバーの軽バン配送車の運転マナーが悪化しているという指摘が多数(一時不停止、スピード超過、割り込みなど)。
- ネット通販の拡大で参入が増えた個人事業主の中に、質の悪いドライバーが混ざっていることへの懸念。
- 忙しさは理由にならず、プロとしてあるまじき行為であり、業界全体のイメージダウンにつながると批判されている。
免許制度・法改正への提言
- このような危険な運転をする人物には、免許取消だけでなく、二度と再取得できないようにする「永久剥奪」制度の導入を求める声。
- 煽り運転や危険運転をより厳しく罰するよう、法改正を求める意見。
- 感情のコントロールができない人間が車を運転することの恐怖と、適性検査の厳格化を望む声。
その他
- 被害者が母親ほどの年齢であるにもかかわらず、暴言を吐き危害を加えたことへの嫌悪感。
- 出所後の報復(逆恨み)を心配する声。
- 些細なことで激昂する「沸点の低い」人間が増えていることへの社会的な不安。
本事件のまとめ
- 12月14日、大阪府堺市で自転車の女性が車に幅寄せされ転倒する事件が発生した。
- 警察は16日、大阪市の配送業・山内優翔容疑者(21)を殺人未遂の疑いで逮捕した。
- 容疑者は配送中に女性と口論になり、「殺すぞ」と怒号を浴びせていた。
- 怒りが収まらず車で執拗に追いかけ、幅寄せをして女性を壁に衝突・転倒させた疑いがある。
- 女性は転倒により、胸や足首を打撲する全治不明の怪我を負った。
- 容疑者は女性の転倒を認識しながら救護措置を取らず、現場から逃走した。
- 防犯カメラの映像などから容疑者が浮上し、スピード逮捕に至った。
- 調べに対し「幅寄せはしたが、接触した認識はない」と容疑を一部否認している。
- 警察は「殺すぞ」という発言や車の使用態様から、未必の故意による殺意を認定した。
- 短絡的な動機とプロドライバーによる犯行に、厳罰を求める声が殺到している。

今後の捜査の進展を見守りたいと思います。














