女優の米倉涼子さんが、長年にわたり難病と闘っていたことを公表し、多くの人々がその原因に関心を寄せています。
常に第一線で輝き続ける彼女が抱えていた苦悩とは一体何だったのでしょうか。
この記事では、米倉さんの病の正体から考えられる原因、そして現在に至るまでの闘病の軌跡を詳しく解説します。
- 米倉涼子さんが患っている病気の正式名称と症状
- 病気の原因として考えられていること
- 発症から手術、現在に至るまでの詳しい経過
- 最新の活動状況と体調について
米倉涼子が闘う病の正体と具体的な症状
米倉涼子さんが公表した病気は
「低髄液圧症候群」、
一般的には
「脳脊髄液減少症」
としても知られています。
これは、様々な要因によって脳と脊髄の周りを満たしている「脳脊髄液」が漏れ出し、減少することによって多様な症状を引き起こす疾患です。
病名は「低髄液圧症候群（脳脊髄液減少症）」
この病気は、交通事故やスポーツ外傷などの強い衝撃が原因で発症することが多いとされていますが、明確な原因が特定できないケースも少なくありません。
脳脊髄液が漏れることで、脳が本来の位置から下がり、頭痛やめまい、倦怠感といった様々な神経症状が現れます。
症状の出方には個人差が大きく、外見からは分かりにくいため、周囲から理解されにくいという辛さも、この病気が持つ側面の一つです。
米倉涼子本人が語った具体的な症状
米倉さん自身も、番組やインタビューでその壮絶な症状について語っています。
- 平衡感覚の異常: 「まっすぐ歩けない」「止まっているエスカレーターを歩いている感覚がずっと続く」
- 著しい倦怠感: 「立ち上がれない」「座っていることすらできなくなる」
- 視覚の異常: 「車のライトとかも全部つながって見えて、自分がどこにいるか分からなくなる」
- その他の症状: 頭痛、めまい、吐き気、耳鳴りなど
これらの症状が起きている間ずっと続くため、日常生活を送ることすら困難な状態であったことがうかがえます。
一時は引退も覚悟したほど、深刻な状態だったと本人が明かしています。
米倉涼子の病の考えられる原因とは
米倉さんの病気の直接的な原因については、本人から明確には語られていません。
しかし、報道や専門家の見解から、いくつかの可能性が考えられています。
原因はハイヒール？長年の役作りが影響か
一つの可能性としてメディアで報じられているのが、長年演じてきた代表作『ドクターX～外科医・大門未知子～』での役作りです。
作中で常にハイヒールを履き続けていたことが、体に負担をかけたのではないかという説です。
医療ジャーナリストによると、かかとの高い靴を履き続けると体の重心が崩れ、バランスを保つために腰や肩に負担がかかり続けます。
長時間の撮影でこれを続けたことが、脊髄を覆う膜に影響を与え、髄液漏れの一因となった可能性は否定できません。
専門家が指摘する一般的な発症原因
一方で、専門医は、この病気は誰にでも起こりうるものだと指摘しています。
交通事故のような大きな衝撃だけでなく、転倒やくしゃみ、さらには尻もちをついただけで発症するケースもあるといいます。
つまり、日常生活の中のささいな出来事が引き金になる可能性もあり、米倉さんの場合も、特定の原因を一つに絞ることは難しいのが現状です。
急性腰痛症・仙腸関節障害との関連性
米倉さんは2021年に
という診断も受けています。
これは、骨盤にある仙腸関節の機能に問題が生じ、激しい腰痛や歩行困難を引き起こすものです。
実は、急性腰痛症（ぎっくり腰）の多くは、この仙腸関節の機能障害が原因であると考えられています。
体のバランスが崩れることで仙腸関節に負担がかかり、その結果として脊髄周辺にも影響が及び、「低髄液圧症候群」を併発、あるいは悪化させた可能性も考えられます。
闘病の経過と現在の状況
米倉さんの闘病は2019年から始まり、一進一退を繰り返しながらも、女優としての活動を続けてきました。
| 年月 | 出来事 | 詳細 |
| 2019年頃 | 「低髄液圧症候群」を発症 | ドラマ『ドクターX』の撮影中などに症状が現れる。 治療を経て一時回復。 |
| 2021年 | 症状が再発 | ライトが眩しく感じる、めまいがするなど症状が悪化。 急性腰痛症なども診断される。 |
| 2022年 | ミュージカル「CHICAGO」を降板 | 運動機能障害により、主演予定だった舞台を断念せざるを得ない状況に。 |
| 2023年8月 | 手術を受ける | 関西の専門医のもとで手術に踏み切る。 治療に専念。 |
| 2024年5月頃〜 | 体調が急回復 | 手術の経過が良好で、「急に元気になってきた」と報告。 |
| 2024年10月以降 | イベントを相次いで欠席 | 「体調の都合」を理由に、複数のイベントを欠席。 体調に波があることがうかがえる。 |
2024年に入り、一時は手術の成功で快方に向かっていると語っていた米倉さんですが、秋頃から再びイベントを欠席することが続いており、ファンからは心配の声が上がっています。
完治が難しい病気と向き合いながら、自身の体調と相談しつつ活動を続けているのが現状のようです。
それでも、2024年12月6日公開の『劇場版ドクターX』では主演を務め上げるなど、女優としての情熱は失っていません。
「完璧な状態で仕事を終わらせたい」と語る彼女の今後の活躍を、焦らずに見守る姿勢が求められます。
まとめ：米倉涼子の病気の原因は？難病の正体と闘病の経過を解説
最後に、米倉涼子さんの病気について、この記事の要点を5つにまとめます。
- 米倉さんが患う病名は「低髄液圧症候群（脳脊髄液減少症）」で、まっすぐ歩けないほどの深刻な症状に苦しんでいました。
- 病気の明確な原因は不明ですが、役作りのためのハイヒールや、転倒など日常的な衝撃が要因となる可能性があります。
- 2019年に発症後、再発を繰り返し、2023年8月に根本的な治療のため手術を受けました。
- 手術後は一時期快方に向かっていましたが、最近は再びイベントを欠席するなど、体調には波があるようです。
- 現在は病気と向き合い、自身の体調を考慮しながら女優活動を続けており、今後の回復が願われています。
心配ですね。
ご快復をお祈りいたします。
