2025年9月12日の沖縄県那覇市議会での発言が波紋を広げている和田圭子市議。
過去最多得票でトップ当選という華々しい結果の裏で、その人物像に多くの関心が集まっています。
大手商社出身というエリートとしての経歴、そして同じく政治の道を志す夫の存在など、彼女の背景を詳しく解説します。
和田圭子の経歴:元三井物産エリートから道徳教育者へ

和田市議の経歴は、現在の政治活動とは少し異なる、意外な一面を持っています。
その歩みは、大手企業でのキャリアから始まり、地域社会への貢献活動へと大きく転換していきました。
項目 | 内容 |
氏名 | 和田 圭子(わだ けいこ) |
年齢 | 65歳 |
出身地 | 大阪府 |
学歴 | 武庫川女子短期大学 卒業 |
職歴 | 元 三井物産 勤務 |
現職 | 那覇市議会議員(参政党所属) |
大手商社勤務から専業主婦への転身
和田市議は武庫川女子短期大学を卒業後、日本を代表する大手総合商社の一つである「三井物産」に勤務しました。
当時はエリートビジネスパーソンとしてのキャリアを歩んでいましたが、結婚を機に退職し、専業主婦となります。
その後、4人の子供を育てる母として家庭を支えてきました。
そして1999年(平成11年)、夫の転勤をきっかけに家族で沖縄県那覇市へ移住。
ここから、彼女の人生は新たなステージへと進んでいきます。
地域活動家から生涯学習講師としての活動
那覇市に移住後、和田市議は子育てと並行して地域活動に深く関わるようになります。
子供たちが通う学校のPTA会長や、地域の自治会長などを歴任。
絵本の読み聞かせ活動などを通じて、地域コミュニティの中心的な役割を担ってきました。
特筆すべきは、「モラロジー道徳教育財団」の生涯学習講師としての活動です。
長年にわたり道徳教育の実践に力を注ぎ、「政治が道徳を失えば、社会も人も荒れていく」という信念を持つに至ります。
この経験が、後の政治活動への大きな原動力となりました。
大手商社での経験と、地域に根ざした道徳教育の実践という二つの異なる経歴が、現在の和田市議の基盤を形成しているのです。
夫・和田知久氏との連携と参政党での躍進

和田市議の政治活動を語る上で、夫である和田知久氏の存在は欠かせません。
夫婦は共に参政党に所属し、沖縄の地で政治への変革を訴えています。
和田市議の記録的なトップ当選の背景には、夫との連携と、参政党の全国的な勢いがありました。
夫・和田知久氏も参政党の候補者

和田市議の夫は、和田 知久(わだ ともひさ)氏です。
彼もまた、参政党から国政選挙に出馬した経験を持つ人物です。
知久氏は琉球大学の名誉教授であり、無線通信システム設計や半導体集積回路を専門とする研究者でした。
大学では学部長や評議員も務めるなど、教育者として26年間にわたり沖縄の若者育成に従事してきた経歴を持ちます。
2025年の参議院議員選挙では、沖縄選挙区から参政党公認候補として出馬。
結果として議席獲得には至りませんでしたが、夫婦で同じ政党の理念を共有し、政治活動を行っていることが分かります。
過去最多得票でのトップ当選とその背景
2025年7月20日に投開票が行われた那覇市議会議員選挙で、新人の和田圭子氏は
を果たしました。
この得票数は、那覇市議選における過去最多記録であり、前回2021年選挙のトップ当選者の約2倍にあたる数字です。
この地滑り的な勝利の背景には、いくつかの要因が考えられます。
- 参政党の全国的な勢い:
近年、既存政党とは異なる主張で支持を拡大している参政党の勢いが、沖縄にも及んだことが最大の要因とみられています。 - 新しい政治への期待:
投票率が前回から10ポイント以上も大幅にアップしたことからも、「政治に新しい風を」と考える有権者の受け皿となった可能性があります。 - 夫婦での地道な活動:
夫・知久氏の国政選挙での活動と、圭子氏自身の地域に根差した活動が相まって、和田夫妻への支持が広がったと考えられます。

初の一般質問での「性自認は伝染する」という発言は大きな物議を醸しましたが、その背景には、彼女を市議会へ送り出した圧倒的な民意が存在するという事実もまた、この問題を複雑にしています。
まとめ
最後に、和田圭子市議の経歴と夫に関する情報をまとめます。
- 和田圭子市議は、大手商社の三井物産に勤務した経歴を持つ元エリートです。
- 結婚・出産後は専業主婦となり、那覇市でPTA会長や自治会長、道徳教育の講師として地域活動に尽力しました。
- 夫は琉球大学名誉教授の和田知久氏で、同じく参政党から国政選挙に出馬した経歴があります。
- 2025年の那覇市議選では、過去最多となる9,232票を獲得し、トップで初当選を果たしました。
- 彼女の政治活動や主張は、夫婦で共有する参政党の理念に深く根差したものとなっています。

市議会での発言はかなり反響を呼んでいるようですね。



