奈良市議会議員として活動する柿本元気氏は、元小学校教員というユニークな経歴の持ち主です。
教育現場での経験を政策に活かす一方、その家族もまた、それぞれの分野で活躍する著名な人物が揃っています。
この記事では、柿本元気氏の経歴と、彼を支える家族の姿に迫ります。
柿本元気の異色の経歴:教育者から政治家への道

柿本元気氏は、教育者としてのキャリアを歩んだ後、奈良市の未来を担うべく政治の世界へ転身しました。
彼の活動の根底には、常に子どもたちや市民の生活を第一に考えるという、教育現場で培われた強い信念があります。
教育現場での経験と学習塾の設立

1979年、奈良市に生まれた柿本氏は、大阪教育大学教育学部を卒業後、小学校の教員としてキャリアをスタートさせました。
教員として子どもたちと向き合う中で、教育現場が抱える課題や、子ども一人ひとりの可能性を伸ばすことの重要性を肌で感じることになります。
その後、自身の教育理念をより具体的に実現するため、学習塾「好力学園」および「KONOGAKU三笠校」を設立・運営します。
画一的な教育ではなく、個々の生徒に寄り添った指導を行うことで、地域の子どもたちの学力向上と人間的成長をサポートしてきました。
この経験は、後に政治家として教育問題に取り組む上での大きな礎となります。
政治家を志したきっかけ

柿本氏が政治の道を志すようになったのは、「奈良は変わらない」という市民の間に漂う諦めの空気を変えたいという強い思いからでした。
地域の課題を根本から解決するためには、草の根レベルの活動だけでは限界があると感じ、NPO活動などを通じて模索する中で、議会の中から改革を推進する必要性を痛感します。
そして2005年、奈良市議会議員選挙に初出馬し、見事初当選を果たします。
以来、市民の声を直接議会に届け、具体的な政策として実現させるために奔走を続けています。
奈良市議としての主な活動と政策
奈良市議会議員として、柿本氏は教育者としての視点を活かし、数々の政策に取り組んでいます。
分野 | 主な取り組み |
教育 | 教員不足の解消、不登校児童生徒への支援策強化、教育環境の整備 |
生活インフラ | 道路や橋梁など、市民生活に不可欠なインフラの点検・整備促進 |
市民サービス | 国民健康保険料の負担軽減、子育て支援の充実 |
特に、教育分野における政策提言は彼の活動の中心です。
未来を担う子どもたちが健やかに成長できる環境を整えること、そして、それを支える教員の労働環境を改善することは、奈良市の持続的な発展に不可欠であると訴えています。
また、リニア中央新幹線の駅誘致といった大型プロジェクトよりも、市民の暮らしに直結する課題解決を優先すべきだという立場を明確にしています。
選挙ドットコムのデータによると、2005年の初当選から複数回の当選を重ね、2025年7月の選挙では6968票を獲得するなど、市民から安定した支持を得ていることがわかります。
柿本元気の経歴を彩る多彩な人物像と家族
柿本元気氏の人物像を語る上で、彼の家族の存在は欠かせません。
教育一家に育ち、著名な兄弟を持つという背景、そして自身も双子の子供を育てるシングルファーザーとしての一面を持っています。
父・柿本まさひで氏の経歴と教育一家の背景

柿本氏の父親である柿本まさひで(本名:政秀)氏は、長年にわたり奈良市の教育現場に貢献してきた人物です。
柿本まさひで氏の主な経歴
- 小学校教員
- 済美南小学校 教頭
- 平城西小学校 校長
- 西大寺北小学校 校長
- 三碓小学校 校長
- 神功幼稚園 園長
- 大安寺幼稚園 園長
数々の学校で校長や園長を歴任したまさひで氏の姿は、元気氏が教育の道を志す上で大きな影響を与えたと考えられます。
親子二代にわたって奈良市の教育に深く関わっており、まさに「教育一家」と言えるでしょう。
まさひで氏は2021年の奈良市議会議員選挙にも立候補しており、地域への貢献意欲の高さがうかがえます。
プロレスラーの弟・柿本大地と妹・風香
柿本氏の弟と妹は、プロレスの世界で名を馳せたアスリートです。
弟:柿本 大地(かきもと だいち)

1983年生まれの元プロレスラー。
2003年にデビューし、DDTプロレスリングなどで活躍しました。
2014年にプロレス界を退いた後は、さいたま市内で就労継続支援A型事業所の施設長を務めるなど、新たな分野で社会に貢献しています。
妹:風香(ふうか)

1984年生まれの元女子プロレスラー。
本名は柿本風香。
現役時代は「アイドルレスラー」として絶大な人気を誇りました。
2010年に引退した後は、女子プロレス団体「スターダム」のゼネラルマネージャー(GM)として後進の育成に尽力。
2017年にキックボクサーの一輝さんと結婚し、現在は母親として家庭を支える傍ら、2024年には新団体「マリーゴールド」のアシスタントプロデューサー(AP)に就任するなど、プロレス界との関わりを続けています。
兄は政治家、弟と妹はプロレスラーと、進んだ道は異なりますが、それぞれの世界で確固たる地位を築いていることは、柿本家の非凡さを物語っています。
シングルファーザーとしての一面
柿本氏は、2010年に生まれた男女の双子の父親でもあります。
自身のYouTubeチャンネルで、お子さんが3歳になる直前頃に離婚し、以降はシングルファーザーとして子育てをしていることを公表しています。
普段は実家の両親のサポートを受けながら、仕事と子育てを両立。
自身のSNSでは「本日のパパご飯」と題して手料理を披露することもあり、多忙な議員活動の合間を縫って、父親としての役割を懸命に果たしている様子が伝わってきます。

まとめ:柿本元気の経歴と家族|元教師から市議へ、父・弟・妹も著名人
柿本元気氏の人物像と経歴について、以下の5つのポイントにまとめます。
- 柿本元気氏は、小学校教員や学習塾経営者という教育現場の経験を持つ、異色の経歴を持つ奈良市議会議員です。
- 父親の柿本まさひで氏も元校長であり、親子二代で奈良市の教育に貢献してきた教育一家に育ちました。
- 弟は元プロレスラーの柿本大地氏、妹は元人気女子プロレスラーの風香氏と、著名な兄弟を持つことでも知られています。
- プライベートでは離婚を経験しており、2010年生まれの双子を育てるシングルファーザーとして仕事と子育てを両立しています。
- 議会では教育問題を中心に市民生活に直結する政策に取り組み、SNSでの積極的な発信や、他の議員への厳しい指摘など、その言動が注目されています。

今後のご活躍を期待します。







