
愛知県東浦町で起きた、74歳の女による高齢女性へのひき逃げ事件。
「音はしたが、人だとは気づかなかった」という容疑者の供述に対し、ネット上では怒りと呆れの声が噴出しています。
事件の概要とともに、今後問われる罪の重さや、再燃する高齢ドライバー問題について掘り下げていきます。
事件の概要

- 事件の概要:
15日午前9時45分頃、愛知県東浦町緒川の路上(イオンモール東浦前)で、横断歩道を渡っていた84歳の女性が軽乗用車にはねられ、車がそのまま逃走するひき逃げ事件が発生しました。 - 被疑者:
警察は、東浦町在住の無職・栗元くみ子容疑者(74)を過失運転致傷などの疑いで逮捕しました。 - 被害者の状況:
被害者の女性は、信号のない横断歩道を手を上げて渡っていたとみられています。
病院に搬送されましたが、肋骨を折るなどしており、意識不明の重体です。 - 逮捕の経緯:
目撃者の証言などから栗元容疑者が特定されました。
容疑者が乗っていた車はヘッドライトなどが破損していました。 - 容疑者の供述(否認):
調べに対し、栗元容疑者は「現場あたりで何か割れるような音はしましたが、人がいたことも人にぶつかったことも気がつきませんでした」と話し、容疑を否認しています。
事故原因
詳しい状況は不明ですが、前方不注意などが考えられます。
詳細は、今後の捜査の進展や裁判で明らかになると思われます。
詳細判明次第、追記いたします。
事故現場
愛知県東浦町緒川の路上(イオンモール東浦前)です。
本事件で想定される刑罰・量刑

この事件で適用される可能性が高い罪名と、一般的な量刑の相場(目安)について解説します。
※注記: 以下は一般的な法律の規定と過去の判例傾向に基づく情報です。
1. 適用される可能性のある罪名と法定刑
今回のケースでは、主に以下の2つの罪に問われる可能性が高いです。
これらは併合罪(複数の罪が確定すること)として扱われます。
- 過失運転致傷罪(自動車運転処罰法 第5条)
- 運転上の不注意で人を死傷させた罪。
- 法定刑: 7年以下の懲役・禁錮 または 100万円以下の罰金
- 道路交通法違反(救護義務違反・報告義務違反)
- いわゆる「ひき逃げ」。事故発生時に負傷者を救護せず、警察へ報告せずに現場を立ち去った罪。
- 法定刑: 10年以下の懲役 または 100万円以下の罰金
【併合罪としての重さ】
これらが併合された場合、法律上は最も重い罪(この場合は救護義務違反の10年)の1.5倍まで懲役刑の上限が引き上げられるため、理論上の最大は懲役15年となります。
2. 想定される量刑(判決の傾向)
実際の裁判で下される量刑は、「被害者の容態」「示談の成立有無」「被告人の反省態度」などで大きく変わります。
A. 被害者が重体・重篤な後遺症が残る場合
被害者が意識不明の重体である現状を鑑みると、非常に重い結果と言えます。
- 相場: 懲役2年〜4年程度
- 執行猶予: 初犯であり、かつ被害者側と示談が成立していれば「懲役3年・執行猶予5年」などがつく可能性があります。
しかし、今回は「ひき逃げ(悪質性が高い)」であるため、実刑(刑務所行き)の可能性も十分あります。
B. 万が一、被害者が亡くなられた場合
罪名が「過失運転致死」に切り替わります。
- 相場: 懲役5年〜8年程度
- 執行猶予: ひき逃げ死亡事故の場合、実刑判決となるケースが非常に多いです。
3. 今回のケースにおける重要ポイント(量刑への影響)
この事件特有の事情として、以下の点が量刑や判断に大きく影響します。
- 容疑の否認(「気づかなかった」)容疑者は「音はしたが、人にぶつかったとは気づかなかった」と供述しています。
- 認められた場合: 「故意に逃げたわけではない」と判断されれば、ひき逃げ(救護義務違反)は成立せず、過失運転致傷のみとなり、刑が軽くなる可能性があります。
- 認められなかった場合: 「ヘッドライトが破損するほどの衝撃で気づかないのは不自然」と判断され、「嘘をついて反省していない」とみなされると、裁判官の心証が悪くなり、量刑が重くなる(実刑に近づく)要因となります。
- 横断歩道上での事故「信号のない横断歩道」で「手を上げて渡っていた歩行者」をはねたという点は、運転手の過失割合が極めて高い(100%に近い)とみなされ、厳しい処罰の理由となります。
本事件で想定される刑罰・量刑のまとめ
被害者の回復状況によりますが、現時点では「懲役1年6ヶ月〜3年程度」の求刑が予想され、容疑者が否認を続け、かつ客観的証拠(車の破損状況など)と矛盾する場合は、執行猶予がつかない実刑判決のリスクも高まります。
栗元くみ子容疑者の勤務先
栗元容疑者は、無職です。
栗元くみ子容疑者の自宅住所
愛知県知多郡東浦町
栗元くみ子容疑者の家族構成
栗元容疑者は、74歳という高齢であることから
- 夫や成人した子供がいる、孫がいる。
- 「独身で一人住まい」の可能性もある。
などが考えられます。
栗元くみ子容疑者のプロフィール・学歴
現時点では不明です。
今後の捜査の進展や裁判で明らかになると思われます。
詳細判明次第、追記いたします。
栗元くみ子容疑者のSNS
- Instagram:
同姓同名のアカウントはありませんでした。 - X:
同姓同名のアカウントはありませんでした。 - facebook:
同姓同名のアカウントはありませんでした。
現時点では、特定できておりません。
その他、仮名で登録されている可能性もあります。
あるいは、高齢なのでSNSを活用していないことも想定されます。
SNSの声

本事件に関して、SNSに寄せられた声をまとめました。
1. 容疑者の供述(「気づかなかった」)に対する強い不信感と批判
- 「人にぶつかって、かつヘッドライトが破損するほどの衝撃で気づかないはずがない」として、自己保身のための嘘であるという意見が圧倒的多数です。
- 小動物や物を踏んだだけでも衝撃や音があるという実体験を挙げ、容疑者の主張を否定する声が多く見られます。
- 仮に本当に気づいていなかったとしても、そこまで感覚や認知能力が衰えているなら免許を持つ資格はなく、「走る凶器」であるという厳しい指摘がなされています。
2. 高齢ドライバーの免許制度・更新基準への不満
- 現行の高齢者講習や認知機能検査、視力検査が甘すぎて機能していないという意見が多いです。
- 「一定年齢(70歳や75歳など)での免許定年制(強制返納)」や「更新期間の短縮(半年や1年ごと)」、「実車試験の義務化」など、法改正を求める声が強く上がっています。
- 家族が責任を持って返納させるべきだったという意見や、更新時の保証人制度を提案する声もあります。
3. 地方の交通事情と今後の対策
- 地方では車がないと生活が成り立たない(買い物や通院が困難)という現実的な問題を指摘しつつも、人の命には代えられないというジレンマが語られています。
- 解決策として、完全自動運転の早期普及や、高齢者等の車への安全装置(衝突検知・自動ブレーキ)の義務化を望む声があります。
- 公共交通機関やタクシー補助など、免許返納後の移動手段の確保(インフラ整備)が必要という意見も見られます。
4. 厳罰化と被害者への同情
- 救護義務を果たさずに逃げた「ひき逃げ」は悪質であり、飲酒運転同様に厳しく処罰すべきという意見です。
- 横断歩道を手を挙げて渡っていた被害者に対し、深く同情する声が寄せられています。
- 逃げたことで保険が適用されないリスクや、被害者が泣き寝入りになることへの懸念も示されています。
本事件のまとめ
- 15日午前、愛知県東浦町で84歳女性が車にはねられるひき逃げ事件が発生した。
- 警察は同町在住の無職、栗元くみ子容疑者(74)を逮捕した。
- 被害者は信号のない横断歩道を、手を挙げて渡っていた最中だった。
- 被害女性は肋骨を折るなどし、意識不明の重体となっている。
- 現場はショッピングモール前の道路で、発生は午前9時45分頃だった。
- 容疑者は「音はしたが、人とは気づかなかった」と容疑を否認している。
- 警察は目撃情報や、容疑者の車のヘッドライト破損から特定に至った。
- 昼間の横断歩道での事故であり、運転手の過失は極めて大きいとみられる。
- ネット上では「衝撃に気づかないはずがない」と供述への批判が殺到している。
- 本件を受け、高齢者の運転免許更新制度や返納の是非について議論が再燃している。

今後の捜査の進展を見守りたいと思います。














