バイトテロが、一向に後を絶ちません。
一体、何を考えているのでしょうか。
問題の動画-1
KFC田園調布店と見られる店舗で、バイトがツイスターの生地をフリスビー代わりにして遊んでいます。
この男性は、某地下メンズアイドルとのことです。
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SNSの声
以下にこの動画に対するSNSへ寄せられたコメントを要約しました。
- 強い非難と損害賠償の要求:
多くのユーザーが、不適切な行為を行った従業員に対して「許せない」「人前に出るべきではない」といった強い言葉で非難しています。
また、KFCに対して多額の損害賠償を請求すべきだという意見が多数見られます。 - 原因についての考察:
このような行為が起こる原因として、「しつけの問題」「Z世代などの世代的な特徴」「売れない地下アイドルの鬱憤」など、個人の資質や背景に言及する投稿があります。 - 社会的な背景と企業の責任:
一方で、個人の問題だけでなく、従業員を十分に注意・教育できない社会的な風潮や、店の労働環境、教育体制にも問題があるのではないかと指摘する声もあります。
KFC側も個人の問題とせず、再発防止策を講じるべきだという意見も見られました。 - 過去の事例との関連付け:
2015年頃に多発した「バカッター」と呼ばれる同様の炎上事件を思い起こすユーザーもいました。
問題の動画-2
ラーメン「魁力屋」(かいりきや)の厨房で、卵(生卵か味玉かは不明)をキャッチボールして遊んでいるようです。
投稿画面には「営業中です、、、汗」と書かれています。
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SNSの声
以下にこの動画に対するSNSへ寄せられたコメントを要約しました。
- 行為者への強い非難:
従業員の不適切な行為(卵でキャッチボールなど)に対し、「バカッター」「クソガキ」といった強い言葉で非難が集中しています。 - 経営者への同情と店への影響:
真面目に店を経営してきた社長や他の従業員に対して同情する声が多く上がっています。
一方で、この事件により店のイメージが悪化し、「もう行かない」「早く潰れろ」といった厳しい意見も見られます。 - 再発防止策の提案:
抑止力や証拠確保のため、厨房に監視カメラを設置すべきだという具体的な提案がなされています。
また、このような行為には厳罰を科すべきだという声も多いです。 - 議論の拡大:
この一件を「Z世代」の問題としたり、「若い日本人より外国人の方が真面目に働く」「日本人がするはずない」といった国籍に関する偏見を述べたりするなど、議論が本来の問題から拡大・一般化する傾向も見られました。
想定される処罰
いわゆる「バイトテロ」は、単なる悪ふざけでは済まされず、民事・刑事・社会的な側面から非常に重い処罰が科される可能性があります。
法的責任(お金と前科)
法的責任は、会社から損害賠償を請求される「民事責任」と、警察に逮捕され罪に問われる「刑事責任」の2つに大別されます。
賠償金はいくら? 民事責任(損害賠償) 💰
企業は、バイトテロによって受けた損害のすべてを、行為者本人(未成年の場合は監督責任のある親など)に請求できます。
これを損害賠償請求といいます。
過去の事例では、数百万〜数千万円もの高額な賠償が命じられることも珍しくありません。
請求される可能性のある損害の内訳は以下の通りです。
- 食材や商品の廃棄費用: 汚染された、またはその可能性がある食材や商品をすべて捨てるための費用。
- 店舗の清掃・消毒費用: 営業を再開するために必要な専門業者による清掃・消毒の費用。
- 営業損失: 清掃や対応のために店を一時的に閉めなければならなかった期間の売上損失(逸失利益)。
- ブランドイメージの毀損: 事件によって会社の評判が落ち、客足が遠のいたことによる将来的な売上減少分。これが最も高額になる可能性があります。
- 対応費用: 謝罪広告の掲載、コールセンターの設置、弁護士費用など、事後対応にかかった人件費や諸経費。
どんな罪になる? 刑事責任(逮捕・前科) 👮
バイトテロの態様によっては、以下の犯罪が成立し、警察に逮捕・起訴され、前科が付く可能性があります。
- 威力業務妨害罪(いりょくぎょうむぼうがいざい):
不適切な動画をSNSに投稿し、店にクレームの電話を殺到させたり、臨時休業や消毒作業を余儀なくさせたりする行為がこれにあたります。
「威力」とは、人の意思を制圧するに足りる勢力のことで、動画投稿がこれに該当すると判断されることが多いです。- 処罰: 懲役または罰金
- 処罰: 懲役または罰金
- 器物損壊罪(きぶつそんかいざい):
販売する目的の商品(食品など)を汚したり、調理器具を不衛生な方法で扱ったりして、物理的に使えなくする行為です。- 処罰: 懲役または罰金もしくは科料
- 処罰: 懲役または罰金もしくは科料
- 食品衛生法違反:食の安全を脅かす行為として、この法律に違反する可能性もあります。
社会的・個人的な制裁
法的な処罰以上に、その後の人生に長く影響を及ぼすのが社会的な制裁です。
- 懲戒解雇:
言うまでもなく、アルバイト先は懲戒解雇となります。
これは最も重い解雇処分であり、再就職の際に不利になる可能性があります。 - デジタルタトゥー:
一度インターネット上に公開された動画や画像、そして特定された氏名・学校・住所などの個人情報は、完全に削除することがほぼ不可能です。
この「デジタルタトゥー」は、何年経っても検索すれば出てきてしまいます。 - 将来への影響:
- 就職: 採用担当者が名前を検索し、過去のバイトテロが発覚すれば、内定を取り消されたり、採用が見送られたりする可能性が極めて高いです。
- 進学: 在学中の学校から、退学などの厳しい処分が下される可能性があります。
- 人間関係: 周囲からの信頼を失い、友人関係やその後の恋愛・結婚などにも影響が及ぶ可能性があります。
軽い気持ちで行った悪ふざけが、莫大な借金と前科、そして消えないデジタルタトゥーという形で、その後の人生を大きく狂わせてしまう、非常にリスクの高い行為と言えます。

店にも迷惑がかかる、食べ物を粗末に扱うな。























