【桐生市父親殺害事件】少年の顔がfacebookから特定？犯行動機は？

8月14日、中学3年生（15歳）の少年が、殺人の疑いで逮捕されました。

同居する医師の父親を刃物のようなもので複数回刺して、殺害した疑いが持たれています。

犯行日時や犯行現場

8月13日頃、群馬県桐生市の自宅。

8月14日午後10時ごろ、少年が市内の交番に自首し、「父親を刺した」と話したことから、事件が発覚しました。

この家には少年と父親のほか、母親や妹なども同居していましたが、当時は帰省のため県外にいて不在だった、とのことです。

少年は警察の取り調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めています。

現時点で犯行動機は不明ですが、警察が事件の詳しいいきさつを調べています。

今回のように15歳の少年が父親を殺害したとされる事件は、非常に痛ましいものです。

捜査が進む中で動機が明らかになっていきますが、現時点では断定できません。

ここでは、あくまで過去に起きた類似の少年による親殺害事件から、一般的に見られる動機の類型を解説します。

最も多く見られる動機の一つが、親からの長期にわたる身体的・精神的な虐待です。

日常的な暴力や暴言、過剰な束縛などにより、子どもが精神的に追い詰められ、他に逃げ場がないと感じた結果、反撃という形で事件に至るケースです。

この場合、犯行は突発的であるよりも、積もり積もった憎しみや絶望感が限界に達した末の、計画的な行動であることも少なくありません。

「自分が生きるために殺すしかなかった」という、防衛的な心理が働くことも指摘されています。

学業や進路、将来に対する親からの過度な期待と、それに応えられないことへのプレッシャーが動機となる事例です。

いわゆる「教育虐待」とも呼ばれるもので、子どもの意思を無視した厳しいしつけや、成績に対する執拗な叱責が続くと、子どもは自己肯定感を失い、親を自らの人生を支配する存在として憎むようになります。

この憎悪が、親を排除することでしか解放されないという歪んだ思考につながり、犯行に及ぶことがあります。

本人の精神疾患（統合失調症など）や発達障害が事件の背景にある場合もあります。

これらの影響で、被害妄想を抱いたり、衝動のコントロールが困難になったりすることで、本来であれば考えられないような凶行に至ってしまうケースです。

家族が本人の異変に気づきながらも、適切な医療や支援につなげられずにいた結果、悲劇が起きてしまうことも少なくありません。

スマートフォンの利用やゲーム、交友関係などをめぐる親子間の対立がエスカレートし、突発的な犯行につながるケースも見られます。

特に思春期の子どもにとって、それらは自己を形成する重要な要素であり、それを一方的に否定・禁止されることへの反発が、偶発的な口論から致命的な結果を招くことがあります。

これらの動機は単独で存在するのではなく、複数の要因が複雑に絡み合っていることがほとんどです。

いずれのケースにおいても、子どもが誰にも相談できず、社会的に孤立していたという共通点が見られます。

今回の事件の背景に何があったのか、慎重な捜査による真相の解明が待たれます。

※現時点で顔や名前の特定まではできませんでしたが、判明次第追記したします。

少年に一体何があったのでしょうか？
殺害に至った動機の解明など警察の捜査を見守りたいと思います。