
靴にポリ袋を被せ、ポスターに「×印」をつける異常な執着心――。
赤坂の女性刺傷事件で逮捕された現職自衛官は、防犯カメラをつなぐ警察の「リレー捜査」によって追い詰められました。
「やっていない」と否認を続ける容疑者の、計画的かつ不可解な犯行の全容をまとめました。
事件の概要

逮捕の概要
- 被疑者: 陸上自衛隊 朝霞駐屯地所属の2等陸曹、大津陽一郎容疑者(43)。
- 逮捕容疑: 殺人未遂の疑い(11月22日未明逮捕)。
- 被害者: ライブイベント出演予定だった40代の知人女性(重傷だが命に別条なし)。
事件の状況(11月16日発生)
- 東京・赤坂のライブハウスが入るビルで、入り待ちをしていた女性の左脇腹や手を刃物で刺した疑い。
- 犯行直前、ビルに貼られた女性のポスターにスプレーで「バツ印」をつける姿が確認されている。
- 犯行時は黒の作業着を着用し、足跡を残さないよう靴をポリ袋で覆うなど、計画的な隠蔽工作を行っていたとみられる。
逃走と捜査の経緯
- 犯行後、事前に用意していた別の服や靴に着替え、自転車で約20キロ移動し、勤務先の朝霞駐屯地方面へ逃走した。
- 警視庁は防犯カメラの映像をつなぎ合わせる「リレー捜査」を行い、容疑者を特定した。
供述内容
- 認否: 「私はやっていません」と容疑を否認している。
- 関係性: 「被害者とは知り合いだがトラブルはない」と供述。
- アリバイ主張: 当日は仕事が休みだったが、「朝から昼頃まで職場におり、その後帰宅した」と話している。
犯行の計画性と執拗さ
これまでの捜査で、極めて計画的かつ執拗な犯行の様子が明らかになっています。
- 長距離の移動:
犯行当日、朝霞駐屯地近くの自宅から現場の赤坂まで、約20kmの道のりを自転車で移動しました(朝6時半に出発し、8時頃到着)。
電車などの公共交通機関を使わず、足がつかないようにした可能性があります。 - 入念な変装:
黒の作業着、帽子、マスクに加え、「靴にポリ袋(または靴カバー)を被せる」という特異な対策をしていました。
これは足跡や靴の特定を防ぐためとみられます。
また、逃走中に服を着替え、靴も履き替えるなどの隠蔽工作を行っていました。 - 強い殺意の示唆:
犯行の約50分前、ビルに貼ってあった被害女性のポスターの顔部分に、スプレーで「×(バツ)印」を付けています。
単なるトラブル以上の、強い憎悪や殺意がうかがえます。

動機と被害者との関係
供述の矛盾
容疑者は「知り合いだがトラブルはない」「やっていない」と否認していますが、上記のポスターへの行為や待ち伏せの状況から、捜査本部は一方的な恨みや、何らかの恋愛・人間関係のもつれがあったとみて調べています。
関係性
容疑者と被害者(40代女性)は知人関係にありました。
女性は音楽活動をしており、容疑者はその活動を通じて知り合った可能性があります。
※11/23追記:
- 容疑者の供述と主張
- 容疑については「やっていない」と否認し、事件当日は「赤坂には行っていない」と主張している。
- 被害女性とは約9年前にSNSで知り合い、自身の妻子について隠したまま交際していた。
- 「6月に女性から別れを切り出され、円満に別れた。トラブルはない」と供述している。
- 捜査状況と証拠
- 写真: 数年前に誕生日を祝っているような写真が見つかっており、警視庁は交際関係を示す物証とみている。
- 防犯カメラ: 容疑者らしき男が事件前後に現場付近をうろついたり、上着を青や黒色などに何度も着替えたりする様子が確認されている。
犯行現場
犯行現場は、東京港区赤坂3丁目のライブハウスが入るビル、とされています。
本事件で想定される刑罰・量刑

本件(殺人未遂容疑)において、今後の裁判で想定される「刑事処分(刑罰)」と「行政処分(自衛隊としての処分)」について解説します。
※以下の情報は過去の判例や一般的な量刑相場に基づく目安となります。
1. 刑事処分(法律上の刑罰)
適用される罪名は「殺人未遂罪(刑法199条、203条)」です。
- 法定刑:
- 死刑、無期懲役、または5年以上の懲役。
- 未遂であるため、裁判官の裁量で刑が減軽される可能性があります(例:2年半〜など)。
- 想定される量刑(判決)の相場:
- 懲役5年〜8年程度の実刑判決 が濃厚と考えられます。
- 執行猶予の可能性: 極めて低いです。
執行猶予が付くのは原則として「言い渡される刑が3年以下」の場合ですが、本件は計画性が高く、実刑相当の重い事案と見なされる可能性が高いです。
量刑を重くする(不利な)要素
本件は、単なる衝動的な犯行よりも重く処罰される要素が多く揃っています。
- 極めて高い計画性:
- 「靴にポリ袋を被せる」「着替えを用意」「自転車で長距離移動」など、証拠隠滅と逃走を入念に準備しており、悪質性が高いと判断されます。
- 強い殺意の兆候:
- 犯行直前にポスターに「×印」を付けるなど、強い執着や殺意が認められます。
- 容疑の否認:
- 防犯カメラ等の証拠があるにもかかわらず「やっていない」と否認しています。
裁判でも否認を続けた場合、「反省の情がない」とみなされ、量刑が重くなる(求刑に近い判決が出る)傾向があります。
- 防犯カメラ等の証拠があるにもかかわらず「やっていない」と否認しています。
- 被害結果:
- 被害者は内臓に達する重傷を負っており、結果も重大です。
2. 行政処分(自衛隊内部の処分)
公務員、特に自衛官が殺人未遂という重大犯罪を起こした場合、処分は規定により自動的に決まります。
- 懲戒免職(クビ):
- 起訴され、有罪が確定した時点(あるいは事実関係が明白になった段階)で、懲戒免職となることは確実です。
- 退職金は支給されないのが一般的です。
3. 今後のポイント
- 精神鑑定の有無:
- 「ポスターに×をつける」「靴にビニール」といった行動の特異性から、責任能力を問えるかどうかの簡易鑑定や精神鑑定が行われる可能性があります。
しかし、複雑な逃走経路をたどっていることから、責任能力(善悪の判断能力)はあったと認められる可能性が高いでしょう。
- 「ポスターに×をつける」「靴にビニール」といった行動の特異性から、責任能力を問えるかどうかの簡易鑑定や精神鑑定が行われる可能性があります。
- 示談の可能性:
- 容疑を否認している以上、被害者への謝罪や示談交渉は行われません。
示談がないことは、量刑にマイナス(刑が軽くなる要素がない)として働きます。
- 容疑を否認している以上、被害者への謝罪や示談交渉は行われません。
初犯であっても、計画性の高さと否認の態度から、「刑務所に収監される実刑判決(5〜8年前後)」となる可能性が極めて高い事案です。
大津陽一郎容疑者の勤務先
大津容疑者は、陸上自衛隊 朝霞駐屯地所属となります。
勤務先である自衛隊組織への衝撃
- 中堅クラスの現職自衛官による凶悪犯罪に対し、防衛省内には衝撃が走っています。
- 本来「国を守る」立場の自衛官が、一般市民を計画的に襲撃したことで、組織の管理体制や隊員の私生活指導についても今後厳しく問われることになります。
大津陽一郎容疑者の自宅住所
〒179-0076 東京都練馬区土支田4丁目
大津陽一郎容疑者の家族構成
43歳という年齢から結婚していて妻や子供がいる、あるいは独身で一人住まい、または両親と同居している、などが考えられます。
大津陽一郎容疑者のプロフィール・学歴
氏名: 大津陽一郎(43歳)
所属: 陸上自衛隊 朝霞駐屯地 第1施設大隊
階級: 2等陸曹(曹長、1曹に次ぐ階級で、部隊の中核を担うポジション)
キャリア: 2000年3月に入隊しており、自衛官歴は20年以上のベテランです。
勤務態度: 普段の勤務態度に問題はなく、事件当日も休暇を取っていました。
部隊では主に重機や機材の管理を担当していました。
大津陽一郎容疑者のSNS
facebook、X、Instagramに同姓同名のアカウントが確認できました。
現時点では特定できておりません。
仮名で登録されている可能性もあります。
あるいは、SNSを活用していないことも想定されます。
SNSの声

本事件に関して、SNSに寄せられた声をまとめました。
警察の「リレー捜査」への称賛と驚き
- 「自転車で20キロも移動したのに、防犯カメラをつないで特定できる日本の警察(SSBC)の執念と技術が凄すぎる」
※SSBCとは、「捜査支援分析センター」(Sousa Sien Bunseki Center)の略称 - 「完全犯罪を狙ったようだが、今の日本で防犯カメラから逃れるのは不可能だと証明された」
- 「リレー捜査という言葉を初めて知ったが、地道な捜査に敬意を表する」
容疑者の「否認」と「往生際の悪さ」への呆れ
- 「靴にポリ袋を被せたり、ポスターに×印をつけたりしておいて『やっていない』は通用しない」
- 「これだけの証拠(防犯カメラ、事前準備、移動経路)が揃っているのに否認するのは往生際が悪すぎる」
- 「『トラブルはない』と言っているが、ポスターに×をつける時点で一方的な恨みやストーカー気質を感じる」
犯行の「計画性」と「異様さ」への恐怖
- 「靴にビニールを被せるという発想がプロっぽくて(あるいは必死すぎて)怖い」
- 「往復40キロを自転車で移動して犯行に及ぶ執念が恐ろしい」
- 「ポスターに×印をつける行動が、強い殺意と異常性を表している」
自衛官という立場への批判
- 「国民を守るはずの自衛官が、国民を襲ってどうするんだ」
- 「規律正しい生活をしているはずなのに、なぜこのような凶行に走ったのか」
- 「公務員の不祥事が多すぎる」
被害者への配慮
- 「命に別条がなくて本当に良かったが、心の傷は計り知れない」
- 「一方的に狙われたとしたら防ぎようがない。厳罰に処してほしい」
全体として、「警察の捜査能力への称賛」と、「容疑者の計画的かつ執拗な行動(靴カバーや自転車移動)への恐怖・呆れ」に意見が集中しています。
本事件のまとめ
- 東京・赤坂で知人女性を刃物で刺したとして、陸上自衛隊の43歳自衛官が殺人未遂容疑で逮捕された。
- 防犯カメラをつなぐ「リレー捜査」により、現場から約20キロ離れた朝霞駐屯地までの逃走ルートが特定された。
- 靴をポリ袋で覆い、自転車で移動するなど、足跡や証拠を残さないよう入念な準備をしていた疑いがある。
- 犯行直前、被害女性のポスターにスプレーで「×印」をつけるなど、強い殺意や執着が確認されている。
- 容疑者は「やっていない」「トラブルはない」と供述し、客観的証拠があるにもかかわらず容疑を否認している。

今後の捜査の進展を見守りたいと思います。
















