2025年8月5日、産經新聞が、「<独自>甲子園出場・広陵の暴力事案がXで拡散 高野連が厳重注意済み、学校は見解公表へ」と報じました。
長年、上級生が下級生に対し、リンチのような暴行を行い、別の報道では性加害も行っていたとの疑いが持たれています。
また、SNS上では、同校OBで現:阪神打撃コーチの上本博紀さんが、このような暴力文化を作り出したと言われております。
本当のそのような事実があったのでしょうか?
事の真相を検証していきたいと思います。

まずは動画で概要をサクッと見たい方はこちら
上本博紀の「闇娯楽」説の真相は?

結論から先に言いますと、ガセネタであると言えます。
上本博紀さんに対する噂は、SNSでの匿名投稿が発端となり拡散されました。
同校OBというだけで、闇娯楽を作り出した張本人、とまで言われていたようです
また、大手メディアなどから、本件に絡んで上本博紀さんに関する報道はありません。
従って、信憑性はまったくない、と言えるのではないでしょうか。
以下に、今回の事件の概要をまとめます。
広陵高校野球部における集団暴行事件の概要と背景

事件の公式発表
高校野球の名門として知られる広島県の広陵高校は、2025年8月5日、硬式野球部内で2025年1月に暴力事案があったことを公式に認めました。
学校側の説明によると、当時1年生の部員が寮での禁止行為をしたことに対し、指導という名目で複数の2年生部員が暴力行為に及んだとされています。
この事案について、学校は日本高校野球連盟(高野連)へ報告し、「厳重注意」の処分を受けましたが、第107回全国高校野球選手権大会への出場は辞退しない方針を示しています。
ネット上で告発された「悪しき伝統」の実態
この事件に関連し、SNSや匿名掲示板では「闇娯楽」や「ブッチ」と呼ばれる、部内で伝統的に行われてきたとされる陰湿な暴力行為が告発され、波紋を広げています。
これらの行為は、上級生が下級生に対して行う恒例行事のようなものであったとされ、その悪質性が強く非難されています。
「闇娯楽」とされる行為
「闇娯楽」とされる行為は、夜間にストレッチ用の娯楽室の照明をすべて消し、カーテンで完全に遮光した暗闇の部屋で行われます。
まず3年生が部屋に入って暗闇に目を慣らし、その後、何も知らない1年生を部屋に入れます。
1年生は視界を完全に奪われ、腕を後ろに組まされた無防備な状態で、複数人の3年生から無差別に暴行を受けるのです。
誰が殴ったか分からない状況が被害者の恐怖を増幅させるとされ、告発内容によれば、暴行が終わると部屋は血を流したり泣き崩れたりする生徒がいる「地獄絵図」のような惨状であったとされています。
「ブッチ」とされる行為
さらに「ブッチ」と呼ばれる行為は、夜の自主練習中に屋内練習場で行われるとされています。
1年生全員が呼び出されて整列させられ、3年生が気に入らない1年生を指名します。
指名された生徒は前に出て正座させられ、1対多数の形で集団リンチを受けるというものです。
これは完全に上級生の感情次第で行われ、「闇娯楽」以上の恐怖と苦痛を伴うしごきであったと告発されています。
性加害に関する情報とOBへの疑惑
一部で「性加害」があったとの情報も拡散されましたが、告発内容を詳しく見ると、「反省の意を示すなら便器か◯ンポをなめろ」といった暴言はあったものの、実際に行為を強要するには至っていないとされています。
このため、「性加害」という表現は不正確である可能性が指摘されています。
また、ネット上では同校OBである上本博紀氏がこれらの暴力文化を作り出したという書き込みも見られますが、そのソースは匿名の投稿のみです。
上本氏の卒業から20年近くが経過しているにもかかわらず、これまで噂がなかった点から、その信憑性には大きな疑問が呈されています。
社会的反響と今後の課題
この事件と一連の告発内容に対し、SNSでは「PL学園のように廃部すべきだ」といった厳しい意見が噴出しています。
「指導」や「伝統」という名目で暴力が正当化されることへの強い批判が集まっており、学校側には徹底した事実調査、責任の明確化、そして実効性のある再発防止策の策定が強く求められています。
今回の件は、匿名掲示板やSNSでの告発が社会的圧力となり、組織の問題を明るみに出す現代的な事例としても注目されています。
まとめ:【真相】上本博紀の闇娯楽説はガセ!SNSの匿名投稿が発端だった!
以下に本記事の要約を記します。
- 同校OBの阪神コーチ上本さんが「闇娯楽を作り出した張本人」、とSNSで拡散された
- 上本さんのSNS上での噂は、信頼性・信憑性がまったくない匿名投稿が発端
- 現時点で大手メディアなどから、本件に絡む上本博紀さんに関する報道はない
