2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』でヒロインの夫・ヘブン役に抜擢され、日本で大きな注目を集めているイギリス人俳優、トミー・バストウさん。
俳優だけでなくミュージシャンとしても活動する彼の多才な魅力に迫るため、そのプロフィールや経歴を詳しく解説します。
トミー・バストウのwikiプロフィール

基本プロフィール
項目 | 内容 |
本名 | Thomas Derek Bastow (トーマス・デレク・バストウ) |
生年月日 | 1991年8月26日 |
年齢 | 34歳(2025年9月現在) |
出身地 | イギリス・サリー州エプソム |
国籍 | イギリス |
身長 | 185cm |
職業 | 俳優、ミュージシャン |
学歴 | BRIT School、Drama Centre London |
所属バンド | FranKo(リードボーカル) |
俳優を志したきっかけと学歴
トミー・バストウさんが演技の世界に深く興味を持つようになったのは、映画好きの父親の影響でした。
幼少期に父親と一緒に観たスタンリー・キューブリック監督の『時計じかけのオレンジ』や、クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』といった作品の強烈な世界観と俳優たちの演技に感銘を受け、自らも表現者になることを志します。
その情熱を形にするため、アデルやエイミー・ワインハウスなど多くの著名アーティストを輩出した舞台芸術の名門校「ブリットスクール」に進学。
その後、さらに本格的に演技を学ぶため、名優コリン・ファースやトム・ハーディなどを輩出した演劇学校「ドラマ・センター・ロンドン」で演技学士の学位を取得しました。
このように、権威ある教育機関で体系的に演技の基礎を固めたことが、彼の確かな表現力の土台となっています。
独学で習得した堪能な日本語
彼の最大の魅力の一つが、10年以上にわたる独学で身につけた流暢な日本語です。
その学習意欲の原点は、俳優を目指すきっかけともなった日本映画、特に黒澤明監督の作品への深い愛情にあります。
黒澤作品に登場する三船敏郎の圧倒的な存在感に「ヒーロー」を見出し、武士道をはじめとする日本文化に強く惹かれるようになりました。
その探究心から日本語の学習を開始。当初は映画のセリフを理解することが目標でしたが、次第に学習は本格化します。
漢字学習アプリ「WaniKani」を活用したり、Netflixの恋愛リアリティ番組で現代的で自然な会話表現を学んだりと、多様な方法で語学力を磨き続けました。
さらに、2022年頃には約半年間日本でのホームステイを経験し、ホストファミリーとの生活を通じて日本の習慣や「空気を読む」といった文化的なニュアンスを肌で学びます。
近年では、より高度な表現を身につけるために東京都内の日本語学校「カイ日本語スクール」に通うなど、その探究心は尽きることがありません。
彼の好きな四字熟語は「臨機応変」で、これも日本文化への深い理解から生まれた価値観と言えるでしょう。
トミー・バストウの輝かしい経歴

俳優としての歩み:イギリスから世界へ
トミー・バストウさんの俳優としてのキャリアは、13歳の頃に出演したイギリスの大手通信事業者BTのテレビCMから始まりました。
このCMで国民的な知名度を得た後、2008年にティーン向けコメディ映画『ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日』で主人公の恋の相手デイヴ役を演じ、本格的にスクリーンデビューを果たします。
その後もBBCの人気ドラマ『ロビン・フッド』で若き日のギズボーン卿を演じるなど、イギリス国内で着実にキャリアを積み重ね、2018年からはアメリカへも活動の場を拡大。
ABCのSFドラマ『THE CROSSING/未来からの漂流者』や、日独合作のサスペンスドラマ『THE WINDOW』といった国際的な作品で多様な役柄に挑戦し、俳優としての幅を広げていきました。
そして2024年、彼のキャリアを象徴する作品と出会います。
世界中で大ヒットしたドラマ『SHOGUN 将軍』です。
彼が演じたのは、日本語を操るポルトガル人司祭マルティン・アルヴィトという、物語の鍵を握る重要な役でした。
オーディション当時、彼は自身の日本語力に自信を持っていましたが、撮影現場で主演の真田広之さんをはじめとする日本人俳優たちと共演する中で、さらなる努力の必要性を痛感。
撮影のない日には1日8時間も日本語の猛勉強に励み、役作りのために教会に通うなど、徹底したアプローチで難役に挑みました。
その結果、彼の演技は「言語の壁を越えた説得力がある」と世界中の批評家や視聴者から絶賛され、国際的な俳優としての地位を確固たるものにしました。
ミュージシャンとしての一面:バンド「FranKo」
俳優としての華々しい経歴の一方で、トミー・バストウさんはロックバンド「FranKo(フランコ)」のリードボーカルというもう一つの顔を持っています。
2007年に結成されたこのバンドは、ポップロックやオルタナティヴ系のサウンドを特徴とし、エモーショナルな歌詞とトミーの表現力豊かなボーカルで人気を博しています。
ステレオフォニックスなどを手掛けた著名プロデューサー、ジム・ロウと共にデビューEPを制作するなど、その活動は本格的です。
イギリス国内に留まらず、タイでのツアーやMTVタイランドへの出演など、アジア圏でもライブ活動を展開。
一時期の活動休止期間を経て、2023年に再始動を果たしました。
俳優として培った感情表現の深さは彼の歌声にも活かされており、ステージ上でのカリスマ性は多くのファンを惹きつけています。
NHK朝ドラ『ばけばけ』への大抜擢

『SHOGUN 将軍』での成功を経て、彼のキャリアは新たなステージへと進みます。
2025年後期放送のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』で、ヒロインの夫・ヘブン役に抜擢されたのです。
このヘブンという役は、明治時代に日本を愛した文豪、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルとしており、物語の核となる重要なキャラクターです。
この役を巡るオーディションは、国内外から1767人もの応募者が集まる熾烈なものでした。
その中でトミーが選ばれた背景には、確かな演技力はもちろん、『SHOGUN 将軍』で証明された高度な日本語能力と、日本文化への深い敬意がありました。
制作統括の橋爪國臣氏が「巡り会った瞬間“この人だ”というオーラがあった」と語るほど、彼は制作陣に強い印象を与えたのです。
この抜擢には、『SHOGUN 将軍』で共演した女優・穂志もえかさんとの縁も影響しています。
彼女からオーディションの情報を聞き応募に至ったというエピソードは、彼の誠実な人柄が引き寄せた幸運と言えるかもしれません。
プライベート:結婚や家族について
公の場でプライベートについて多くを語ることはありませんが、現在トミー・バストウさんが結婚しているという情報はなく、独身である可能性が高いです。
彼は父、母、妹の4人家族の中で育ちました。
映画好きの父親は彼のキャリアの原点であり、妹のジョディ・バストウさんもかつて女優として活動していたことから、家族全体が芸術に親しむ環境であったことがうかがえます。
家族との強い絆を大切にする彼の価値観が、人間味あふれる演技の源泉となっているのかもしれません。
まとめ:トミー・バストウの経歴とwikiプロフィール!朝ドラ俳優の素顔

- トミー・バストウはイギリス出身の俳優兼ミュージシャンで、多彩な才能を持つ。
- 10年以上にわたる独学とホームステイ経験で、ビジネスレベルの日本語能力を習得。
- 世界的大ヒットドラマ『SHOGUN 将軍』でのポルトガル人司祭役で国際的な評価を確立。
- 1767人が応募したオーディションを勝ち抜き、2025年後期のNHK朝ドラ『ばけばけ』の主要キャストに抜擢された。
- ロックバンド「FranKo」のリードボーカルとしても活動しており、音楽と演技の両面で表現活動を行っている。

日本語の習得等、努力家の俳優さんですね。
今後のご活躍も期待します。







