ミュージカル界で独特の存在感を放つ俳優、伊礼彼方さん。
その圧倒的な歌唱力と表現力で、多くの観客を魅了し続けています。
この記事では、伊礼彼方さんの国際的な背景を持つプロフィールや、音楽活動からトップ俳優へと駆け上がった輝かしい経歴を詳しくご紹介します。
伊礼彼方のプロフィールと国際的な経歴の原点

伊礼彼方さんの魅力は、その演技力だけでなく、ユニークな出自やキャリアの始まりにもあります。
彼の人物像を形作ったプロフィールと、俳優としての道のりを歩む前の経歴を見ていきましょう。
プロフィール詳細
項目 | 内容 |
名前 | 伊礼 彼方(いれい かなた) |
生年月日 | 1982年2月3日 |
出身地 | 神奈川県 |
身長 | 178cm |
血液型 | B型 |
家族背景 | 沖縄県出身の父とチリ出身の母を持つ |
幼少期 | アルゼンチン(ブエノスアイレス)で過ごす |
特技 | スペイン語、楽器演奏(ギター、ベース、ドラム) |
所属 | 株式会社KANATA LTD. |
本名と芸名の由来
伊礼彼方という印象的な名前は芸名です。
過去には「Daniel Control(ダニエル・コントロール)」という名義で音楽活動をしていたことから、本名に「ダニエル」が含まれるのではないかと言われています。
芸名である「彼方」は、「遥か彼方まで行ける自分でありたい」という自身の強い思いを込めて名付けられました。
また、「伊礼」は沖縄出身である父親の姓に由来すると考えられています。
自身のルーツと未来への願いが込められた、彼自身を象徴する名前です。
経歴の始まりは音楽活動
伊礼さんのキャリアの原点は俳優ではなく、音楽にあります。
中学時代から音楽活動にのめり込み、2001年にはバンド「THE LANTERN」を結成。
脱退後の2004年からは「Daniel Control」としてソロで活動を続けていました。
彼のパフォーマンスが関係者の目に留まり、オーディションを受けるきっかけを掴みます。
これが、ミュージカル俳優・伊礼彼方としての道を切り拓く第一歩となりました。
伊礼彼方の俳優としての経歴|主要な舞台と功績

音楽の世界から俳優へと転身した伊礼彼方さんは、その才能を一気に開花させます。
デビューから現在に至るまで、数々の話題作に出演し、ミュージカル界に欠かせない存在としての地位を確立しました。
鮮烈なデビューと飛躍のきっかけ
2006年、伊礼さんは「ミュージカル テニスの王子様」の六角中・佐伯虎次郎役で舞台デビューを果たします。
この作品で若手俳優として注目を集めると、その才能はすぐに大手プロダクションの目に留まりました。
2008年、帝国劇場で上演された東宝ミュージカル「エリザベート」で、皇太子ルドルフ役に大抜擢されます。
キャリア初期でのこの大役は、彼の俳優人生における大きな飛躍のきっかけとなりました。
確かな歌唱力と繊細な演技で観客に強い印象を残し、ミュージカル俳優としての名声を一気に高めました。
代表作で確立した不動の地位
「エリザベート」以降、伊礼さんは数々のグランドミュージカルで重要な役を演じていきます。
- 「スリル・ミー」
- 「グランドホテル」
- 「王家の紋章」
- 「ビューティフル」
- 「ジャージー・ボーイズ」
特に彼のキャリアを語る上で欠かせないのが、「レ・ミゼラブル」のジャベール役です。
2019年と2021年、そして2024年から2025年にかけて同役を演じ、その重厚な演技と歌声は高く評価されました。
2019年には、このジャベール役の演技が評価され、上半期の読売演劇大賞の優秀男優賞にノミネートされています。
また、2022年には「ミス・サイゴン」で物語の狂言回しともいえる重要な役・エンジニアを、
2023年には「キングアーサー」でメレアガン役、
「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」ではモンロス公爵役を務めるなど、
善役から悪役まで幅広い役柄をこなし、その実力を証明し続けています。
俳優の枠を超えた多彩な活動
伊礼彼方さんの活動は、舞台の上だけに留まりません。
2013年4月には、個人事務所である「株式会社KANATA LTD.」を設立。
俳優業と並行して経営者として自身のキャリアをマネジメントしています。
2019年には、藤井隆さんプロデュースのもと、ミュージカル・カバーアルバム「Elegante」をリリース。
全国ツアーを行うなど、音楽活動への情熱も持ち続けています。
さらに、コロナ禍で大きな影響を受けた舞台芸術界を支援するため、「舞台芸術を未来に繋ぐ基金(みらい基金)」の賛同人代表に就任。
この基金は後に「一般社団法人 未来の会議」へと発展し、伊礼さんは理事として、舞台芸術の未来を支える活動に積極的に関わっています。

まとめ
伊礼彼方さんの経歴とプロフィールについて、その魅力の核心に迫りました。
最後に、この記事の要点を5つにまとめます。
- 沖縄出身の父とチリ出身の母を持ち、アルゼンチンで育った国際的な背景を持つ。
- キャリアの原点は音楽活動で、路上ライブでのスカウトをきっかけに俳優の道へ進んだ。
- 2008年「エリザベート」のルドルフ役で注目を集め、一躍ミュージカル界の第一線で活躍。
- 代表作「レ・ミゼラブル」のジャベール役では読売演劇大賞にノミネートされるなど、演技力・歌唱力共に高い評価を受けている。
- 俳優業に加え、自身の会社経営や、舞台芸術の未来を支援する社会活動にも力を注いでいる。

とてもイケメンな俳優さんですね。
今後のご活躍も期待します。