2024年の衆議院議員総選挙で初当選を果たした、立憲民主党の水沼秀幸(みずぬま ひでゆき)氏。
野田佳彦元首相の後継者として千葉4区から立候補し、注目を集めました。
この記事では、水沼秀幸氏の基本的なプロフィールから、政治家を志した経緯、詳細なキャリア、そして政策スタンスまで、詳しく解説します。
- 水沼秀幸氏の基本的なプロフィール(出身、学歴、職歴)
- 政治家を志した経緯と野田佳彦氏との関係
- 10年間の会社員時代を含む詳細な経歴
- 国会議員としての政策スタンスや人物像
水沼秀幸氏のwiki風プロフィールと経歴

水沼秀幸氏は、1990年生まれの35歳(2025年10月現在)、千葉県船橋市出身の政治家です。
まずは、水沼氏の基本的なプロフィールと、現在に至るまでの詳細な経歴を紹介します。
基本プロフィール
水沼氏の基本的な情報は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
| 氏名 | 水沼 秀幸(みずぬま ひでゆき) |
| 生年月日 | 1990年6月28日(35歳) |
| 出生地 | 千葉県船橋市高根台 |
| 出身校 | 早稲田大学商学部 卒業 |
| 前職 | 東京海上日動火災保険株式会社 社員 (課長代理) |
| 現職 | 衆議院議員(1期) |
| 所属政党 | 立憲民主党 |
| 選挙区 | 千葉県第4区 |
| 当選回数 | 1回(第50回衆議院議員総選挙、2024年10月27日) |
| 所属委員会 | 財務金融委員会(理事)、内閣委員会(委員) |
| 役職(党) | 国民運動局副局長、青年局事務局長代理、 政務調査会長補佐 |
| 著書 | 『イノベーションの競争戦略』 (共著、東洋経済新報社) ※日本マーケティング本大賞受賞 |
| 公式サイト | ホーム 水沼ひでゆき公式サイト |
政治家への道(幼少期・学生時代)
水沼氏の経歴は、幼少期の体験が原点となっています。
政治への目覚め(小学生時代)
千葉県船橋市高根台で生まれ育った水沼氏は、船橋市立高根台第三小学校に通っていました。
小学6年生の時、地元選出の国会議員であった野田佳彦氏(後の内閣総理大臣)に国会見学で質問する機会を得ます。
この出来事が、政治家という職業に興味を持つ最初のきっかけとなりました。
小学校時代は「習志野台スターズ」で野球に打ち込み、関東大会にも出場しています。
野田事務所でのインターン(中高・大学時代)
私立江戸川学園取手中学校・高等学校に進学後も政治への関心は続き、中学・高校時代はサッカーに打ち込みました。
早稲田大学商学部に進学すると、政治サークル「早大鵬志会」に入会。
2010年(大学在学中)から、かつて質問した野田佳彦氏の事務所でインターンとして活動を開始します。
大学では、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)元日本代表の内田和成教授のゼミに所属し、競争戦略を学びました。
この時の学びは、後に『イノベーションの競争戦略』として共著で出版され、日本マーケティング本大賞を受賞しています。
2011年、野田氏が内閣総理大臣に就任した時期と重なるように、水沼氏は鵬志会の幹事長を務めました。
また同年、ビザなし交流の学生代表として北方四島を訪問し、領土問題への意識を強めた経験も持っています。
2012年、野田政権が退陣する初の総選挙を手伝った後、政治サークルを引退し、就職活動へと進みました。
東京海上日動での職歴(10年間のキャリア)
大学卒業後の2014年4月、水沼氏は東京海上日動火災保険株式会社に入社します。
「社会課題の解決」「連帯によって将来不安を解消する」という保険の営みに、再チャレンジ可能な社会への希望を見出しての選択でした。
約10年間にわたる会社員時代の経歴は、後の政治活動の基盤となっています。
営業経験(札幌配属)
初任地は札幌でした。
ディーラー営業マンと共に早朝から洗車を手伝い、朝礼で保険の話をする日々を送ります。
「理論で人は動かない」ことを現場で学び、信頼関係構築のために毎月1,000km以上を運転して販売店を回るという徹底した現場主義を貫きました。
保険ソリューションと労組活動(横浜・東京)
2017年に横浜中央支店へ異動。
ここでは、認知症高齢者の行動をカバーする保険や、ひとり親家庭の養育費を担保する保証機関型信用保険など、社会課題に直結する保険ソリューションの提案に従事しました。
2018年には、東京海上日動労働組合の神奈川分会委員長(準専従)に就任。
約700名の組合員と共に、働くことを軸とする安心社会の実現に向けて尽力しました。
2021年からは、社内公募制度(ジョブリクエスト制度)を利用して東京海上日動あんしん生命に出向。
ライフパートナーカンパニーにて、営業推進企画、新規事業戦略立案、採用支援業務などを担当しました。
地域活動と国政への挑戦
会社員として勤務する傍ら、2019年には地元船橋のNPO法人「情報ステーション」(総務大臣賞などを受賞)の理事に就任。
民間図書館をはじめとする「あらゆる世代の居場所づくり」や、地域の文化・経済の発展に取り組みました。
野田佳彦氏の後継指名
2022年に公職選挙法が改正され、野田佳彦氏の長年の地盤であった船橋市が分区されます(千葉4区と千葉14区)。
水沼氏はこれを受け、同年6月に約10年勤務した東京海上日動火災保険を退社。政治活動に専念します。
2024年初当選
2024年10月27日に執行された第50回衆議院議員総選挙において、水沼氏は立憲民主党公認で千葉4区から立候補。
を果たしました。
水沼秀幸の政策と人物像

次に、水沼秀幸氏がどのような政策を掲げ、どのような人物像を持つのかを、各種アンケートや発信から探ります。
政策スタンス(候補者アンケートより)
水沼氏は、第50回衆院選の候補者アンケート(読売新聞)において、自身の政策的な立ち位置を明確にしています。
経済・財政
- 景気・雇用、少子化、政治とカネを衆院選の主な争点として挙げています。
- 経済政策については、「成長」よりも「どちらかといえば分配を重視すべき」と回答。
- 財政出動(景気支援)と財政再建(借金返済)のどちらを優先すべきかについては「どちらともいえない」と中立的な立場です。
- 歳出については、科学技術費と子育て支援費を「増やすべき」としています。
- 日銀の金融政策については、金利上昇は「慎重に行うべきで、ペースを遅らせるべき」との考えです。
社会保障・教育
- 社会保障制度の維持に関して、給付を減らすよりも「どちらかといえば増税や社会保険料の値上げで対応するべき」としています。
- 現金給付(景気対策や育児支援)については、「所得が低い人に重点的」にするよりも「所得制限は設けず、全ての人に公平に給付するべき」と回答。
- 高等教育(大学など)の費用については、「所得制限は設けず、完全に無償化すべき」という立場です。
- 増税もやむを得ないと考える項目として「年金・医療などの社会保障費」「高等教育の無償化などの教育費」を挙げています。
外交・安全保障
- 防衛費については、政府方針である「GDP比2%程度とすべき」と回答。
- 「反撃能力(敵基地攻撃能力)」の保有や、「南西諸島の防衛力強化」については「どちらともいえない」としています。
- 国際関係については、米国との関係強化に「賛成」、韓国とは「どちらかといえば賛成」、中国とは「どちらともいえない」と回答しています。
憲法・皇室
- 憲法改正には「どちらかといえば賛成」。改正すべき項目として「教育無償化」と「首相の衆院解散権の制約」を挙げています。
- 憲法への自衛隊明記については「どちらかといえば賛成」です。
- 皇位継承については、「男系の女性天皇は認めるが、母方が天皇の血を引く女系天皇は認めない」としています。
社会問題
- 原子力発電については「どちらかといえばB(早めに廃止する)」に近い立場です。
- 政治資金パーティーについては「全面的に禁止するべき」と回答。
- 選択的夫婦別姓制度については「導入する」に賛成。
- 同性婚を法律で認めることに「賛成」しています。
- 外国人労働者の受け入れについては「どちらかといえば積極的に受け入れるべき」としています。
「平成生まれの子育て当事者」としての側面
水沼氏のプロフィールを語る上で欠かせないのが、「子育て当事者」であるという点です。
水沼氏は学生時代から12年以上交際していた妻と結婚。
2024年8月5日に第一子(男児)が誕生しています。
これにより水沼氏は、選挙当選時(2024年10月)において、日本で唯一の「平成生まれの子育て国会議員」となりました。(※2024年当時)
水沼氏自身もこの「当事者意識」を重視しており、少子化対策や子育て支援政策について、政策の対象者となる世代の声を国会に届けることを自らの使命としています。
特に、自身も第一子を授かるまでの経験から「不妊治療への支援を一層拡充すべき」との考えを強く持っており、経済的な理由などで子どもを持つことを諦めなくてよい社会構造への変革を訴えています。
現在の活動
衆議院議員としては、財務金融委員会の理事、および内閣委員会の委員を務めています(2025年10月現在)。
特に内閣委員会では、匿名・流動型犯罪グループ(通称「トクリュウ」)による「闇バイト」問題の対策に力を入れていると発信しています。
実行犯の多くが若者であることから、この問題を重要な課題として捉えているようです。
まとめ:立憲民主党水沼秀幸のwikiプロフィール|野田佳彦氏の後継者としての経歴と政策

水沼秀幸氏のプロフィールと経歴について、最後に要点をまとめます。
- 水沼秀幸氏は1990年生まれ、千葉県船橋市出身。立憲民主党所属の衆議院議員(1期目)。
- 小学6年時に野田佳彦氏に質問したことを機に政治を志し、大学時代は野田事務所でインターンを務めた。
- 早稲田大学卒業後、東京海上日動に約10年勤務。営業、労組委員長、新規事業戦略などを幅広く経験。
- 2024年衆院選で、野田氏の後継者として千葉4区から立候補し初当選。
- 政策は「分配重視」「教育無償化」「選択的夫婦別姓・同性婚に賛成」の立場。2024年8月に第一子が誕生した「子育て当事者」でもある。

首相所信表明演説の件では、物議を醸していますね。



























