
近年、退職代行サービスの需要が急増する中で、業界最大手として圧倒的な知名度を誇るのが「退職代行モームリ」です。
その運営会社である株式会社アルバトロスの代表取締役、谷本慎二氏は、メディアへの露出も多く、その独自の経歴や経営理念に大きな関心が集まっています。
労働環境の改善を掲げる一方で、最新の動向も含めて、彼がどのような人物であり、どのような背景を持って事業を展開してきたのかを詳しく紐解きます。
- 谷本慎二氏の生い立ちや学生時代のスポーツ経験などの基本情報
- 起業するまでの約10年間にわたる前職での華々しいキャリアの全容
- 事業を支えてきた家族の存在や公私にわたるパートナーシップの実態
- サービス急成長の裏側にある経営哲学と直面している現状の課題
谷本慎二社長のwikiプロフィールと岡山で培われた勝負師の原点

退職代行モームリの牽引役である谷本慎二氏は、地方から都市部へと進出し、短期間で社会的な注目を集めるサービスを築き上げました。
彼のパーソナリティを形成したのは、故郷である岡山県での厳しい規律と、外の世界を知ろうとした旺盛な好奇心にあります。
高校球児としての忍耐力とリーダーシップの形成
谷本慎二氏は1989年(平成元年)、岡山県高梁市という自然豊かな環境に生まれました。
多感な時期を過ごした彼が情熱を注いだのは、野球という伝統的かつ過酷な規律を伴うスポーツでした。
高校時代まで続けた硬式野球部での経験は、単なる体力作りにとどまらず、組織の中でいかに個の力を発揮し、かつチームとして機能させるかというリーダーシップの基礎を彼に叩き込みました。
泥にまみれて白球を追った日々は、後に「退職代行」という精神的にタフさが求められる分野で事業を展開する際の、折れない心の源泉となっています。
上下関係が厳しく、一球の重みが勝敗を分ける環境に身を置いたことが、現在の迅速かつ確実なサービス運営というビジネススタイルに直結していると考えられます。
海外留学と多様なアルバイトで見えたサービスの本質
高校卒業後に進学した神戸学院大学時代、谷本氏は自身の可能性を広げるためにあえて既存の枠組みから外れる選択をしました。
1年間の休学を決意し、ハワイのマウイ島へ留学した経験は、日本の労働文化を客観視する視点を養う重要な転換点となりました。
異文化の中で生活し、異なる価値観に触れることで、日本特有の「我慢を美徳とする」考え方に疑問を持つきっかけを得たのかもしれません。
また、学生時代には居酒屋、古本販売、レンタカー業など、多種多様なサービス業の現場でアルバイトを経験しました。
これらの経験から、労働者が現場で直面する理不尽な状況や、雇用側との間に生じる摩擦を肌で感じ取っており、それが後の「辞めたいと言えない人々」を救うビジネスの着想に繋がっていきました。
現場の苦しみを知る経営者という彼の立ち位置は、こうした学生時代の泥臭い経験から積み上げられたものです。
退職代行モームリ谷本慎二社長の華麗な経歴と前職での管理職経験

谷本慎二氏が起業直後から驚異的な成長を遂げることができたのは、前職での10年間にわたる実戦経験があったからです。
大手企業の中で組織を動かしてきた彼のキャリアは、理論だけではない、現場の掌握力に基づいたものでした。
東証一部上場企業でのスピード出世とエリアマネージャー時代
2012年に大学を卒業後、谷本氏は大手接客・サービス業を展開する東証一部上場企業へと入社しました。
入社1年目にして店長へと昇格したそのスピード感は、彼の圧倒的な仕事量と結果に対する執着心を物語っています。
その後も異例の速さで昇進を続け、2017年には複数の店舗を統括するエリアマネージャーという要職に就きました。
首都圏を中心に6つの新店舗立ち上げを一任されるなど、会社からの信頼は絶大であり、まさに組織のエリート街道を突き進んでいました。
この期間に彼が扱ったのは、単なる売上の数字だけでなく、数百人規模の従業員の「雇用」と「退職」という生々しい人間の問題でした。
現場のリーダーとして、日々誰を採用し、誰がなぜ辞めていくのかを注視し続けた経験が、退職代行サービスのビジネスモデルを精査する上で最大の武器となったのは間違いありません。
組織と個人の板挟みになった葛藤と起業への決意
順風満帆に見えたキャリアの裏側で、谷本氏の中には大企業という組織構造への不信感が募っていきました。
現場で苦しむ従業員を守りたいと思っても、上層部の意向や旧態依然とした制度が壁となり、抜本的な改善ができない現実がありました。
優秀な人材が過重労働や精神的な追い込みによって疲弊し、最後は壊れるようにして去っていく姿を何度も目にしてきた彼は、会社側の論理に限界を感じたのです。
「自分なら、もっと個人の権利を守り、再出発を支援できる場を作れるはずだ」という確信が、安定した地位を捨てる決意へと繋がりました。
2021年の退職は、単なる離職ではなく、日本の労働市場における「出口の整備」という未開拓の領域へ挑むための、戦略的な第一歩でした。
前職で培った店舗運営の効率化やマーケティングのノウハウをすべて注ぎ込み、2022年、ついに株式会社アルバトロスと退職代行モームリが誕生しました。
谷本慎二社長の妻・志織氏との二人三脚と直面する法的な現状
谷本慎二氏の経営スタイルを語る上で、公私ともにパートナーであった妻、谷本志織氏の存在は極めて大きな重みを持っています。
急成長を遂げるベンチャー企業において、彼女が担っていた役割とその影響力は計り知れません。
共同経営者に近い役割を担った妻・志織氏の功績
谷本志織氏は、株式会社アルバトロスの従業員という肩書きでありながら、実質的には経営の核となる業務を支えていました。
谷本社長が外部向けの広報やSNS戦略に注力する一方で、志織氏は実務の最前線、特に提携する法律事務所との複雑な折衝や事務管理を統括していました。
退職代行というサービスは、利用者の人生を左右する繊細な案件を扱うため、事務的なミスが許されない非常に緻密なオペレーションが求められます。
彼女が細部にわたる業務フローを構築し、多くのスタッフを管理していたからこそ、モームリは短期間で4万人を超える利用者を支えることができたのです。
夫妻による緊密な連携は、スタートアップ特有のスピード感を生み出し、競合他社を圧倒するサービスの透明性と信頼性を獲得する原動力となっていました。
家族経営に近い形でありながら、プロフェッショナルな実務能力を兼ね備えた志織氏の存在は、谷本社長にとって最大の理解者であり、戦友でもありました。
2026年2月の逮捕劇と非弁活動という業界のジレンマ
しかし、その急激な成長と独自の運営スタイルが、法的な境界線に触れる形となりました。
2026年2月3日、警視庁は弁護士法違反(非弁行為)の疑いで、谷本慎二氏と妻の志織氏の両名を逮捕するという重大な発表を行いました。
容疑の焦点は、資格を持たない業者が、特定の弁護士に対して報酬目的で退職希望者をあっせんしたという点にあります。
退職代行業界には、弁護士が直接運営するものと、民間業者が「使者」として動くものの2種類が存在し、その境界線は常に議論の対象となってきました。
谷本氏はこれまで、自社のサービスを「非弁行為に当たらない範囲」に厳密に限定していると公言しており、YouTubeやSNSでもその適法性を強く主張してきました。
それだけに、この逮捕は業界全体に激震を走らせ、民間代行業者の存続そのものを揺るがす事態に発展しています。
最愛の妻と共に歩んできた成功の道のりが、法という厚い壁に阻まれた今、彼らがどのような主張を展開し、業界の在り方がどう変わっていくのか、まさに正念場を迎えています。
まとめ:退職代行モームリ谷本慎二社長のwikiプロフィール・経歴と前職|妻は誰?
・谷本慎二氏は1989年生まれ、岡山県高梁市出身。
・高校時代まで硬式野球部に所属し、神戸学院大学を卒業。
・前職は東証一部上場の大手サービス企業で約10年間勤務。
・入社5年でエリアマネージャーとなり、新店舗立ち上げを6店舗経験。
・2022年に株式会社アルバトロスを設立し退職代行モームリを開始。
・利用者数4万人を超える業界最大手のサービスへ成長させた。
・妻の谷本志織氏は同社の従業員として、法律事務所との窓口役を担当。
・2026年2月3日に弁護士法違反の疑いで夫妻共に逮捕された。
・民間業者による退職代行の法的境界線が争点となっている。
・今後の捜査結果や業界全体への規制強化に注目が集まる。

今後の捜査の進展、裁判の行方を見守りたいと思います。











